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東京都写真美術館の「植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ -写真であそぶ-」を見に行ってきた。どちらの写真家も従来は興味がなかった。 植田正治は演出写真家だからという理由で、ジャック・アンリ・ラルティーグ は単に家族を撮っただけだからという理由だった。
今回、両方の写真家のかなりの点数の写真を見て、その考えは大きくは変わらないが、どちらの写真家の写真も写真としてかなり面白いと思った。つまり写真の魅力はたくさんあり、この二人の写真家の写真はそういう意味で魅力的と思った訳だ。自分では撮らない種類の写真だが、見ていて楽しい写真だ。
特に植田正治は有名なのは演出された家族の写真だが、それ以外にもたくさん演出ではない写真も多いことが分かった。 前に何点かみた演出ではない写真も展示されたいたが、構図とか撮られたタイミングとかかなり興味深い。
ラルティーグに関しては特に参考になるということはないが、20世紀の初めのスピードの遅いフィルムを使ってしかも箱型のカメラでよく撮れたなという写真が多いのは驚きだ。フランスの富豪の生活についての資料的な価値もあるのだろうが、それ以上の興味はわかなかった。