新しい引き伸ばし機のFocomat2cが来たので、次のシリーズの写真を焼き始めようとしてネガのコマを選んだのだが、印画紙で迷っている。今まではワークプリントは六切(8x10)のRCで、最終はバライタの大四切 (11x14)か、小全紙(16x20)だったが、今回はどうしようか考えている。ちなみに数字はインチ。大四切 より大きいものということで、半切(14x17)を検討した。
大四切より大きく焼きたいが条件がある。その理由は、まず一番は家の暗室の環境。イーゼルは半切までしか対応していないし、バットも半切まで。なので半切までなら家で焼けるが、それを超えると貸暗室になる。半切が機材を買い替えなくても家で焼ける一番経済的な方法で、大きくできる最大のサイズだ。
それで半切の印画紙を調べた。最初に検討したのはオリエンタル。安定的に国内で買える国産ブランドにしようかと思ったのだ。だが、前からあるニューシガルのバライタでは大四切の次は、大全紙(20x24)になってしまう。あるのは、昨年くらいにでたイーグルというブランドしかない。 さすがにこれは初心者用を謳っているので辛い気もする。
それで、B&HとFreestyleのサイトで、イルフォードとベルゲールを調べたが、どちらも同じで大四切の次は、小全紙しかない。確かに半切は国内のサイズで海外にはないということを聞いたことがあるが本当らしい。B&HとFreestyleで品揃えが違っていて、どちらもイルフォードはあるが、ベルゲールはB&Hだけ、FreestyleにはADOXがある。ADOXもやや値段が高いがきれいな印画紙だで、こちらも同じく大四切の次は小全紙だ。
前に知り合いが、各社の印画紙を使って焼きを比べたのを見たが、そんなに大きな違いはなかった。それで行けば、オリエンタルがコストパーが良いのだが、大全紙はさすがにでかい。結果的には、海外メーカーの小全紙ということになるが、差はあまりないものの、ベルゲールの黒の濡れたようなつやは印象に残っている。
ベルゲールの小全紙にすると、貸暗室か 機材の購入になってしまう。せっかく新しい引き伸ばし機を手に入れたから使おうと思うと機材の購入だ。バットは安いものだが、イーゼルで小全紙を使えるものはかなり高額なので辛いな。どうするか、選択肢はあまりないのだが。これも印画紙のブランドの選択肢も減っているがサイズも選択肢があまりなくなっているからだと思う。