親が糖尿病だったので、いつも医者から糖尿病の注意を言われる。体質が遺伝することが多いそうだ。
だから、糖尿病のニュースには敏感だ。NYTに糖尿病とダークチョコレートの関係についての研究結果がでていた。早速読んでみると、ダークチョコレートの摂取が糖尿病のリスクを低減させる可能性があることが、最新の研究で証明されたそうだ。
ハーバード公衆衛生大学院の研究チームによる大規模な観察研究では、11万人以上の参加者を25年間にわたって追跡調査した。その結果、週に5回以上のチョコレート摂取で糖尿病リスクが10%低下することが判明した。特筆すべきは、ダークチョコレートに限定した場合、そのリスク低下が21%にまで上昇したことだ。一方で、ミルクチョコレートでは同様の効果は見られず、むしろ体重増加の傾向が確認された。これは、これまでよく聞く一般的な話だ。だが、11万人以上を対象で結果が出たことが大きい。
ダークチョコレートの健康効果は、主にカカオに含まれる有効成分に起因するという。カカオには食物繊維が豊富に含まれているほか、フラボノイドやポリフェノールなどの抗酸化物質も多く含まれている。これらの成分が血管機能を改善し、インスリン感受性を高める可能性が指摘されていた。
適切な摂取方法
健康効果を最大限に引き出すためには、適切な摂取方法が重要だそうだ。専門家は1日あたり10~15g程度の摂取を推奨している。その際、カカオ含有率70%以上のものを選ぶことが望ましいという。
ただし、ダークチョコレートの摂取には、いくつかの注意点がある。過剰摂取は体重増加につながる可能性があり、カロリーと脂質が比較的高いことにも留意が必要だ。それはそうだろう。チョコレートはお菓子だ。カフェインの問題も指摘されている。
また、近年の研究では一部のダークチョコレートに重金属(鉛、カドミウム)が含まれている可能性が指摘されており、この点についてはさらなる研究が必要とされているのだそうだ。これは、ちょっと怖い。控えめな分量が良さそうだ。
ダークチョコレートは、適切な量を守れば糖尿病予防に寄与することが確認できて、良いニュースだ。是非、毎日、ダークチョコレートを食べようと思う。