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土曜日に続いてさわやかな日曜日。どこかに行こうかと思ったが、キトラ古墳とか風神雷神図の上野かなと思ったが、すごく混んでいるようなのでパス。都写美は見たいものがない。新宿のギャラリーも面白くなさそうなものしかやっていない。
それで自転車乗ることを目的に 写大ギャラリーにまで出かけた。6つのテーマでそれぞれに6、7枚の写真が展示されている。かげ、自然、人、生物、建物、もう一つはなんだっけ。40枚ほどの写真があったが、奈良原一高の「二人のサンタクロース」と建物のすべてが良かった。「二人のサンタクロース」オリジナルが見られたのがとりあえずの収穫。やはり奈良原一高は素晴らしい。日本人の写真家として1番だ。特に好きなのは、「消滅した時間」だから、見ていて、そのイメージも写真の粒状感も心地よい。
行き帰りの途中で写真を撮ったが、いつも撮っていた古い建物が取り壊されて更地になっていた。街はどんどん変わってしまうからやはり思いついた時に撮らなければいけないようだ。
戻って昼食後は昼寝しながら、ドナルド・キーンの「明治天皇」。文庫本で4冊もあるからなかなか終わらない。天皇などに今までは興味はなかったが、明治天皇には最近興味が出て来た。神話に登場する天皇のような感じでいたが、人間味を感じた。それに明治天皇の周辺の人々の、幕末から明治の働きが、今の日本につながっているという当たり前のことを実感する。だが、読んでいると知らないことばかりで、明治天皇や政府の要人の凄さも感じるが、これを 書いたドナルド・キーンに驚くばかり。