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よく歩く琉璃廠の南の散歩。北京の南の方の胡同は、北京の現在の形ができる前からある古い街だ。現在の形が完成した明の時代から庶民の街だった。琉璃廠からあてもなく、ぶらぶらと南下して適当な胡同を歩く。
北京でどこでも見られる光景だが、古い胡同を取り壊して新しい街にどんどん作り替えられている。
拆とあちこちに書かれており、ここがもうすぐ解体されることが分かる。
解体された住宅の跡地から高層のビルが見える。
先日雑誌で「拆那」 という記事を見かけたが、「拆那」はチャイ・ナと読んで、意味はそこを壊せだ。
北京の古い町はすべて壊される様な雰囲気だ。老人たちがのんびり過ごすこのような胡同も味気ないアパートの列に変わって行くのだろうか。
そこを壊せ。どこにも拆の文字が見える。近代化は今ある物を壊して新しいものを作ることも含んでいるのかもしれないが、近所の人がのんびり過ごせる環境が作れるのだろうか。この人たちは自分の地元から新しい環境にばらばらに移転させられて、今までのコミュニティーから切り離されるのだろうか。都市化とは住民の砂粒化だということにならなければ良いが。
この項続く
tengさんに教えていただいたのでタイトルの胡同の名前を修正しました。正しくは、四川営(スー・チゥアン・イン)胡同でした。