燕莎友誼商城(ルフトハンザ・センター)
燕莎友誼商城は、CBD地区の北の端にあり、ケンピンスキー・ホテルが併設されている。いうまでもなくケンピンスキーはドイツ系だが、なぜここがルフトハンザ・センターという名称もあるのか私は知らない。ドイツ系の資本が入っているのかも知れない。このエリアは北京の北東で、第三環状路のそばである。この辺りには日本人用の住居、マンションがたくさんあり、日本人向けの商売、レストラン、バーなどたくさん集中している。このエリアの日本度が高いひとつの理由は、日本人学校に近いことがあげられる。次の理由はCBDエリアなので、日本企業のオフィスから近いことも理由だろう。あとは日本の領事館があったり、空港に近いということもあるが、それは日本人が集中している理由ではないだろう。
近所に出かけたので、昼食のために寄ったのだが、他のショッピングセンターに比べるとやはり古い感じがする。オープンしてもう15年ほども経つそうだ。出来た当時は高級品店の入ったビルで、他には無い華やかさだったそうだが、今となっては古い感じがするだけだ。とは言ってもアルマーニやシャネルなどの高級品のお店が入っているショッピングセンターであることに変わらない。
しかし、2000年に東方新天地がオープンして、2007年に新光天地がオープンした今となっては、大きく見劣りする。
このショッピング・センターの1階にケンピンスキーが運営するイタリアンレストランがある。名前は”La Gondola”。いつもの通り、食事が来た時には食べるのに夢中で写真は撮り忘れたが、前菜は50-60元、パスタが60-90元程度で食べるような値段。割と高級な中華に比べても高い値段だ。東京で食べる高めの昼食の値段だ。東京ではこの値段の昼食はめったに食べないが、北京では別のものが食べたくて払う値段だ。ここの味の客観的な評価はともかく、中華に飽きるとかなり美味しい味だ。残念なのは北京のイタリアンがそうであるようにパスタの固さはアルデンテではない。
この程度の値段でこれくらいの味のレストランがもう少しあると食べ物のバリエーションが広がって個人的にはうれしい。いくら中華が美味しくても毎日は食べられない。日本人はよく、「和洋中華エスニック」と食事を選ぶように世界にも珍しい雑食性人種だからである。