日本が勝った!

by Shogo

素晴らしいことが起こった。私など、ドイツやスペインという名前に、戦いの前から負けている。だが、日本代表の若者たちは違う。世界の舞台で戦う彼らは、違う世界を見ているのだろう。前半は試合開始後の失点で嫌な感じだった。後半に入って同点になり逆転すると、残りの時間が長かった。ひやりとする場面もあったし、一プレー、一プレー毎に緊張した。本当に喜ばしい。次はクロアチアだ。

過去の日本代表の成績を見ると、きれいに1次リーグ敗退とベスト16が交互に並ぶ。初めて出場した1998年のフランスでは一次リーグ敗退。2022年日韓大会ではベスト16に進んだ。しかし、その次の2006年ドイツ大会では一次リーグで敗退し、2010年の南アフリカ大会ではベスト16まで進んだ。この辺から、毎回ベスト8を目指すと言う話が出るが、2014年のブラジルでは1次リーグ敗退。そして2018年のロシア大会でベスト16に進んだ。

このサイクルが繰り返されるなら、今回は一次リーグ敗退だった。しかも、優勝候補のスペインとドイツのいる死のグループだ。だが、選手たちはやってくれた。今大会は、クロアチアを破ってベスト8だ。

日本は盛り上げっているが、アメリカも2014年大会以来のベスト16に進んだ。イランを1-0で勝利した一次リーグ最終戦は記録的な視聴者数をとなったようだ。ネットで見るとアメリカのメディアはサッカー一色だ。

1994年にアメリカ大会が開かれた。日本がドーハの悲劇で出場できなかった大会だ。その意味で、ドーハの悲劇を今回の大会の勝利は記憶を上書きできている。もうドーハの悲劇は忘れて良い。

アメリカでのサッカーの人気を見ると、当時、サッカーの不毛の地と言われたアメリカに大会を持っていったFIFAの戦略は大成功だったようだようだ。ワールドカップがメディアで大きく取り上げられるようになった。

アメリカでスポーツと言えば、アメリカンフットボールであり、バスケットボールであり、野球であった。当時から一部の若者にはホッケーは人気があったが、サッカーの話題をする人はあまりいなかった。

それでも、当時も子供にはサッカーが人気で、幼い頃はサッカーをプレイする子供が多かった。だが、10代にもなると言うほとんどの人は他のスポーツを始めるようだった。それはサッカーと言うスポーツが手軽に、どこでも、何の用具も不要なスポーツだからだ。また、当時であっても女子サッカーは優勝をするなど、一部では人気があった。だが、どちらも限定的だ。

アメリカ大会の2年後の1996年に10チームで、メジャーリーグサッカー(MLS)が開始された。これにより、1994年のアメリカ大会で蒔かれた種が大きく花を開いたと言える。そのMLSは、カナダまで広がり28チームまで成長した。2019年の女子ワールドカップの決勝戦は、NBAやMLBの決勝戦よりも多くの人が観戦したと言われる。

サッカー人気の伴いに伴って、MLSの観客数の増加を続けている。これに合わせてスポンサーシップの販売も好調で、過去4年間で500件の追加の契約を獲得しているそうだ。そして2022年になってApple TVと配信契約を結んだ。MLSの試合を2023年から今後10年間Apple TVが全試合配信する。この契約金は2.5億ドルと言われている。

このサッカー人気に加えて、次の大会はカナダ・アメリカ・メキシコで行われることが決まっている。アメリカでは、サッカーファン、広告主、メディア含めてサッカーが盛り上がっていくだろう。

この2026年大会からは、参加チーム数は、現在の32から48チームに増える。だから、日本代表がアジア予選で勝ち残るのは、確実のために、2026年大会でも日本代表がワールドカップで活躍するところを見ることができそうだ。それは気の早い話で、まだまだ、日本代表の今大会を楽しめる。次は、月曜日だ。

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