iPhone Ultra登場か?

by Shogo

Appleの収益は6割程度がiPhoneによるもので、さらにiPhoneを含めた様々なデバイスで使うコンテンツやサービスに関わる収入が、それに加わる。iPhone経済圏と呼ばれるものだ。そう考えると、収益のほとんどがiPhone関連となる。

そのiPhoneは、高額のためにスマホでのシェアは落ちているのにもかかわらず、売れ続けている。それはなぜかと言うことに関して言うと、計画的陳腐化の成功だ。買い替え需要を喚起して、同じ人が買い替えを続けるからだ。ブランド名がiPhoneだけで、毎年の新製品に機種に番号がつく。人は自分の使っているiPhoneの番号が古くなると、時代遅れの商品を使っているような気になる。これが、Iphoneの所有者に買い替えを促す。

実際は毎年販売されるiPhoneは、このところ特に大きな技術的な変革は何もない。新しいチップが搭載されることが主なもので、デザイン的な変化もあまりないと言って良いかもしれない。それでも、その新しい番号のついたiPhoneが大々的に発表され、広告が行われると、少し古い機種を使ってきた人は買い替えを決断することになる。

これは古くはGMが行っていたモデルチェンジによる計画的陳腐化の典型的な手法だ。そう思っていても、買い替えたくなるのが弱い人間の性である。

今使っているのは11proなので、もうすぐ3年になる。14に買い換えようと考えているが、今はどこにも在庫がほとんどないようだ。これは、Appleのマーケティングと言うよりも、製造委託している中国の工場の問題のようだ。当然、Androidという選択肢もあるが、Macなどをたくさん使っているから、連携の機能を考えると、その便利さを手放せない。

14に買い換えようとしているのに、すでに新しいiPhoneの情報がネットでは流れ始めている。その1つはiPhoneの最上位モデルとして、「Ultra」が導入されると言うのだ。これはiPhone 15あるいは16で現行のProやPro maxの上位に位置付けられるモデルとなる。と言っても、多分何か画期的なモデルではなく、より高速のチップや大型のディスプレイが特徴と言うことになるのだろう。これも典型的なマーケティング手法だ。鰻屋で松竹梅のメニュー作ると、安い梅ではなくて竹を注文する人が増えると言う、あれだ。「Ultra」が導入されることで、ProやPro maxは、もう少し売れることになる。Appleによる顧客単価の向上計画の一環と考えて良い。しかも、中には、その最上位機種を買う人もいるわけだから、さらにAppleにとっては顧客単価の引き上げになる。

調査データによると、多くの人は2年から3年でスマホを買い換える。しかし、実際には古い機種もあまり問題なく使える。特にiPhoneはAndroidに比べて最新のソフトウェアの対応期間が長い。Appleは通常は5年前のモデルまで使えることを保証している。だが、実際にはそれ以上古い機種でも、アップデートに対応して使える。音楽再生用に使っている古いiPhoneは最新iOSにアップグレードできて、今のところ問題なく動いている。6年前の機種だ。

他の新しいiPhoneの機能として噂になっているのは、EUの規制によりUSB Type-Cや逆ワイヤレス充電の機能だ。逆ワイヤレス充電は、iPhoneを使ってiPad やiPodなどの他のデバイスをワイヤレスで充電できる機能のようだ。確かにこれはあると便利なのかもしれない。何かの事情で周辺機器が先にバッテリー切れになってしまうこともあり得るからだ。

このように新機能の話が出てくると、買い替えの先送りと言うことになってしまう。しかし、PCの時代からデジタルデバイスは毎日のように進化しているので、どこかで買うしかない。

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