TwitterかTwitterキラーか

by Shogo

Twitterキラーとして登場したMetaのThreadsが公開後の5日間で1億ダウンロードを達成し、順調かと思われたが、そうでもないようだ。

Threadsの当初の熱狂は消えつつあるようだ。インターネット調査会社のSensor Towerよると、Threadsのアクティブ・ユーザ数は7月9日土曜日に比べて、7月11日と12日には20%減少したと言う。そして、ユーザーがThreadsを使う時間も、20分から10分に50%も減少している。同じく、データ分析会社SimilerWebも同じような使用実態の落ち込みを報告している。Threadsのアクティブユーザ数は25%減少し、アプリの使用時間も20分から8分まで減少したという。

つまりThreadsが公開されて、物珍しさでダウンロードして使ってみた人が、一通りお試しをした後は戻ってこなかったということだ。

やはりInstagramの抱き合わせ販売のようなことで、おまけに付いてきたから使ってみたが、急速にダウンロードが進んだとは言え、Twitterと比べれば新しいプラットフォームのゆえに投稿されたコンテンツが少ないことに幻滅した人が多いのかもしれない。

他のTwitterキラーでも問題が起こった。Twitterに対抗して、Twitter創業者のジャック・ドーシーが立ち上げたBlueSkyは別の問題を起こしている。BlueSkyで人種的中傷の言葉がユーザ名として登録されて、それを見た人から多くの苦情が殺到したようだ。

この言葉は黒人を差別する言葉として使われている言葉で、基本的に公の場で使う事は許されない、これがBlueSky上のユーザ名として登録できてしまうところにBlueSkyの問題がある。BlueSkyは、分散型のプラットホームで、すべてのデータは会社が所有するサーバーではなく、独立したサーバーに分散して保管される。これは、民主的な運営など多くの利点を持つ。今後のソーシャルメディアのあり方や運営体制で一つのあり方を示すものだ。しかしながら、その結果、このようなことが起こるとBlueSkyのブランドイメージは大きく傷ついた。

Twitterキラーとして登場したライバルが、順調ではない状況の中で多少はイーロン・マスクも安心しているだろう。しかし、マスクも広告費が50%減少していると発言して危機的な状況であることをあきらかにした。通常の会社であれば、20%でも売り上げが減少すれば倒産の可能性すらある。Twitterは社員を75%減らしてオーバーヘッドが軽くなっているので、以前とは違う体制とは言え50%も売上が減少すれば会社がいつまで持つかわからない。これは、マスクによる買収以来、問題を嫌って多くの広告主がTwitterから撤退を決めたことが原因だ。新しくTwitterのCEOとしてCNBCの広告担当役員が就任したが、まだ大手広告主との関係修復がすすんでいないということのようだ。

Twitterも、Twitterキラーもあまり順調では無いようなので、ますます今後の展開は読めない。個人的にはTwitterにアカウントを登録したが使っていないのであまりよくわからない。だが、一般論としてネットワークは多くのユーザがいる方がユーザにとって価値がある環境が生まれる。だから、どこかに秤が傾けば、そのプラットフォームに一気にユーザが流れる。マスクの買収直後の昨年7月には、Twitterは毎日のアクティブ・ユーザー数を237.8万人と公表していた。これが、現時点でどうなっているのか。Twitterは、ユーザの不満が高まり、2023年に入って急速にトラフィックが減少していると言われる。今後、TwitterキラーがTwitterに追いついて同程度のアクティブ・ユーザー数を得ることができるのか。今の状況では、すぐに結論が出そうにない。

結論が出る前に、イーロン・マスクが赤字を理由に損切する可能性すらある。どうなってゆくのだろうか。多くのユーザーや企業・組織が情報発信に使っているTwitterだから、TwitterなのかTwitterキラーなのか、リアルタイム性を持つプラットフォームを社会が必要としていることだけは確かだ。どこが勝者になるのだろうか。

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