Adobe生成AIのFireflyサービスが、AIを活用したコンテンツ制作において新たなマイルストーンを達成したと発表されている。生成回数が120億回を突破したそうだ。
Fireflyは登場した2022年ごろに画像生成を何度か試したが、その当時はクオリティに満足できなかったので、画像生成はもっぱらMidjourneyを使っている。何度か、Photoshopで不要なものの削除でFireflyの機能を使ったが、基本的には写真は、白岡順先生の教えの通り、手を加えないを信条としているので基本的には使わない。
Adobeは既に画像、ベクター、デザイン向けのFireflyモデルをリリースしており、先日も書いたように、さらに新たなFirefly Videoモデルも発表した。今後は、Fireflyの生成AI機能をAdobe製品全体に統合してゆくのだろう。Fireflyの機能は、Photoshop、Illustrator、Lightroom、Premiere Pro、AcrobatなどのAdobe製品に組み込まれた。実は、Adobe Creative Cloudに登録していても、もったいないことにほとんど使っていない。調べてみると多くのことが可能になっている。
AcrobatのAI Assistant
AcrobatとReaderに搭載されたAI Assistantが、PDFとの使い方と情報抽出の方法を変革したという。具体的には、複数の文書を横断した会話や異なる文書形式のサポートなど、大幅な機能強化がリリースされ、ユーザーの時間の節約と情報の抽出が可能になっている。
また、Acrobatにおけるコンテンツ制作でも生成AIを活用できる。Fireflyの画像生成機能をEdit PDFワークフローに統合し、AI Assistantを最適化してプレゼンテーション、メール、その他のコミュニケーション形式に適したコンテンツを生成できるなっているようだ。
Adobe Premiere Proとの連携
Adobe Premiere Proを使用して数時間の会議動画を文字起こしし、AcrobatのAI Assistantを使用して会議の概要を数分で作成できる。これにより、会議の内容に関するメールをリアルタイムで参加者に配信することが可能になるという。
Adobe Fireflyは、120億回という驚異的な生成回数を達成し、AIがコンテンツ制作にもたらす革新的な可能性を示した。Adobeの他の製品と統合と連携することで様々なことが可能になるのだろう。
他の生成AIサービスとの競争もあるが、Adobeの製品はコンテンツ制作において、すでに中核を成しており、ここに生成AIの機能が統合されることで、より便利に、より創造的になる。ここにAI技術の未来がありそうだ。AdobeのAI戦略は、コンテンツ制作とビジネスの未来を大きく変える可能性を秘めている。