SNSをほぼ使わなくなったので、個人的には何も問題はないのだが、ネットではSNSによる様々な問題が日常的にあり、死者まで出ているような有り様だ。だが、SNSは、世界中の人と繋がり、情報を共有できる素晴らしいツールであり、連絡先を無くしたような古い友人と連絡を取ろうとする時に役に立つこともある。しかし、迷惑行為の問題はついて回る。
問題がある時に役立ちそうな機能が、Instagramにある「制限」機能だ。これは、全く知らなかったが、友人に教えてもらった。この機能を使えば、特定の相手に知られることなく、その相手からのコメントやダイレクトメッセージ(DM)をコントロールし、距離を保つことができる。
迷惑行為を抑制する仕組み
Instagramの「制限」機能は、特定のユーザーからのインタラクションを、相手に気づかれることなく制御するための機能だ。具体的には、制限されたユーザーが行った行動が、通知されなくなる。
- コメント 制限されたユーザーがあなたの投稿にコメントした場合、そのコメントはあなたを含む他のフォロワーには表示されず、制限されたユーザー自身にのみ表示される。あなたがそのコメントを確認し、承認するまでは公開されない。
- ダイレクトメッセージ(DM) 制限されたユーザーからあなたにDMが送信された場合、そのメッセージはあなたの受信箱には直接届かず、「メッセージリクエスト」フォルダに振り分けられる。あなたが許可しない限り、相手はあなたがメッセージを読んだかどうかを知ることはない。
重要な点として、「制限」されたユーザーは、あなたの投稿やストーリーズを通常通り閲覧できるという点が挙げられる。また、あなたがそのユーザーの投稿やストーリーズを見ることも可能だ。つまり、「フォロー」関係は維持されたまま、一方的なコミュニケーションを抑制する、よりソフトな対応策だ。
状況に応じた3つの制限方法
Instagramの「制限」機能は、いくつかの方法で簡単に設定できる。代表的な3つの方法がある。
1. 相手のプロフィール画面から制限する
- 特定の相手のプロフィール画面から直接制限する方法だ。相手のアカウントが分かっている場合に便利。
- Instagramアプリを開き、制限したい相手のプロフィールページに移動。
- プロフィール画面右上にある「フォロー中」と表示されたボタンをタップします(もしフォローしていない場合は「フォロー」ボタンの横にある「…」をタップ)。
- 表示されたメニューの中から「制限」を選択。
- 確認のポップアップが表示されるので、「アカウントを制限」をタップ。
これで、相手のアカウントは制限リストに追加され、以降のコメントやDMはあなたの目に触れることはない。
2. コメントから制限する
不適切なコメントが投稿された際に、そのコメントをしたユーザーを直接制限する方法。
- 制限したいコメントが表示されている投稿を開く。
- 該当のコメントを左にスワイプ(または長押し)。
- 画面に表示されるアイコンの中から、「!」マークのアイコン(報告)をタップ。
- 表示されたメニューの中から「[ユーザー名] さんを制限」を選択。
- 確認のポップアップが表示されるので、「制限する」をタップ。
- コメントを削除するか残すかの選択肢が表示されるので、必要に応じて選ぶ。
この方法であれば、問題のあるコメントに対処すると同時に、そのユーザーからの今後の迷惑行為を未然に防ぐことができる。
3. ダイレクトメッセージ(DM)から制限する
DMを通じて不快なメッセージが送られてきた場合に、その相手を制限する方法。
- 制限したい相手とのDM(ダイレクトメッセージ)の画面を開く。
- 画面上部に表示されている相手のアカウント名をタップ。
- 相手のプロフィール画面が表示されるので、右上にある「…」アイコンをタップ。
- 表示されたメニューの中から「制限」を選択。
- 確認のポップアップが表示されるので、「アカウントを制限」をタップ。
この方法を使えば、DMでのやり取りをストップさせ、精神的な負担を軽減することができる。
メリットと考慮すべき点
Instagramの「制限」機能は、ユーザーにとって多くのメリットをもたらすが、その影響も理解しておく必要がある。
メリット
- 相手に気づかれずに距離を置ける 最も大きなメリットは、相手に制限したことが通知されない点。これにより、人間関係の摩擦を避けつつ、一方的な迷惑行為から身を守ることができる。
- 特定の相手からの迷惑行為を減らせる コメントやDMが直接的に目に触れなくなるため、精神的なストレスを軽減し、SNSの利用をより快適なものにできる。
- フォローを維持したまま、穏やかに距離を保てる 「ブロック」のように完全にコミュニケーションを断つのではなく、フォロー関係を維持したまま、必要なインタラクションのみを選別できるため、角を立てずに済む。
考慮すべき点
- 相手は制限されていることを知らない 制限された側は、自分のコメントが見えていないことや、DMがすぐに返信されない理由を理解できない。
- 制限を解除することも可能 一度制限したユーザーも、後から簡単に制限を解除できる。状況が改善しない場合は、より強い措置(ブロックなど)を検討する必要がある。
- ストーリーズや投稿の閲覧は可能 制限されたユーザーは、あなたの公開しているストーリーズや投稿を通常通り閲覧できる。完全にプライベートな情報を遮断したい場合は、「非公開アカウント」への設定や、親しい人のみの「親しい友達リスト」の活用を検討する必要がある。
「ブロック」との使い分け
Instagramには、「制限」機能の他に、より強力な対策として「ブロック」機能が存在する。これらの機能の違いを理解し、状況に応じて適切に使い分けることが重要。
「ブロック」は、相手との一切の繋がりを断ちたい場合に有効。一方、「制限」は、フォロー関係は維持しつつ、特定のインタラクションのみを制御したい場合に適している。例えば、一方的な好意や、悪意はないものの頻繁すぎるコメントなどに困っている場合に、「制限」は有効な選択肢となる。
Instagramの「制限」機能は、相手に知られることなく、迷惑な行為を抑制するための、非常に便利なツールだ。コメントやDMをコントロールすることで、精神的な負担を軽減し、より快適にInstagramを利用することができる。
今回知ったのは、Instagramだが、多分同様の機能は、他のSNSにもあるはずだから、多くの人がこのような機能を使うことで、悲劇的な結果にならないと良いと思う。だが、より深刻な迷惑行為に悩まされている場合は、「ブロック」機能やInstagramの報告機能の利用も検討するべきだろう。