Twitterは、許可のない個人の写真を削除

by Shogo

Twitterがポリシーを変更して、許可なく撮影された一般の個人の写真やビデオをリクエストがあれば削除するとした。個人情報に関しては、以前からTwitterに住所、電話番号、医療記録等の個人情報を投稿する事は禁止されている。今回の変更は、個人の肖像権や撮られたくない権利を尊重したものだ。

今回のTwitterの個人を写した写真の投稿についての厳しいポリシーについては様々な意見が出ている。疑問の1つは、現在のアメリカの法律よりも厳しいからだ。一般的に言って日本でもアメリカでも、公的な場所での人物の撮影は、アップで個人を撮る場合は別にして、風景の一部となっている場合には禁止されていない。しかしTwitterの今回のポリシー変更では、そのような写真であってもリクエストがあれば削除すると言うことになっている。確かに、写真に撮られることについては、大小に関わらず、嫌悪感を持つケースもあり、削除してほしいということもあるだろう。

別の疑問は、公的な場所の群衆の写真が撮られた場合、それまで対象になるのかと言うことだ。これについては、Twitterは何のコメントも出していないが、群衆が写っていて、その個人の大小にかかわらず、削除を求めることができると考えられる。しかしここまでいくと、やりすぎのような気もしないまでもない

個人的に街で写真を撮るをのが好きだが、最近はなるべく人を避けて取るようにしている。あるいは撮ったとしても、その人物は顔が映らないように気をつけている。法律的には、公道上の写真撮影は許されていることは理解されているが、特定の人物を大きく撮ることは、その人の「撮られたくない権利」を侵害することになるからだ。

Twitterは、法律よりも厳しい、今回のポリシーの変更に対しては、ヨーロッパ各国のプライバシー法に沿ったもので、すでにそのような国では一般の個人の写真を削除していると反論している。

この個人の写真についてのポリシーは、メディアの報道や、広く流布している写真については適用されないと言う。

このような状況考えると、写真の街スナップと言うのは、すでに法律に触れもないまでも、人物が写り込む場合には、すでに人々の感情からは許されないようなものになっているのだろう。以前の富士フィルムのカメラのプロモーションビデオで問題になったように、街で個人を撮影することには、多くの人が良い感情を持っていない。写真好きにとってはなかなか難しい世の中になってきた。

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