世界的な対策が必要

by Shogo

新型コロナウィルスの変異種オミクロン型が世界各地で見つかっている。感染者数が急激に低下して、ようやく落ち着いた生活が戻ると思われたが、また第6波の恐怖に怯える日々だ。

日経に不安になる記事が出ていた。実用化が始まった治療薬の効果が、オミクロン型に対しては下がる可能性があると言う。最もよく聞く治療薬の「抗体カクテル療法」は、開発元のリジェネロンが、デルタ型に比べるとオミクロン型に対しては効果が低い可能性があると話していると言う。

また、あまり聞いたことがないが、グラクソ・スミスクラインの「ゼビュディ」と言う点滴液は、日本では9月に承認されている。こちらは、開発元の見解では、実験結果からオミクロン型にも効果があるらしい。

飲み薬では、メルク、ファイザー、シオノギの3種がある。メルク、ファイザーは、確認はされていないが有効性に自信があるとの回答だ。シオノギはウィルスを入手次第、有効性を検証するとしている。ここではシオノギだけが慎重な回答で、まっとうだ。メルクとファイザーは空元気に見える。

しかし、治療薬も重要だが、問題はワクチンだ。ファイザーは、自社のワクチンがオミクロン型に対しては予防効果が下がる可能性を指摘している。これは、大きな問題だ。それでは、三回目を接種しても効果が低いことになり、オミクロン型への対策手段がなくなってしまう。

12月に入り、初期にワクチンを接種した人は半年が過ぎて抗体量が減り、ワクチンの予防効果は低下している可能性がある。この時期にオミクロン株が広がると、第6波と言うことになってしまう。

政府は入国制限などを行っているが、オミクロン型が南アフリカで初めて見つかったときに、既にヨーロッパでも感染が広がっていたという見解もある。その間に人の往来が続いているので、日本にもかなりの程度感染が広がっていると考えるのが自然だ。

パンデミックが始まって、もうそろそろ2年になるが、日本だけで感染が減っても、世界のどこかに感染地域があるとするとそこで新しい変異種が生まれて、それが世界に広がると言うことが繰り返される。早急な世界的な対策が求められるのは、そのような理由だ。

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