Amazonが英でUEFAチャンピオンズリーグ放送権獲得

by Shogo

Amazonのスポーツコンテンツ獲得の動きが活発になっている。イギリスにおけるUEFAチャンピオンズリーグの放送権の交渉で、2024—2025シーズンから、3シーズンにわたってBT SportsとAmazonが権利を分け合った。BT Sportsは2015-2016シーズンから、イギリスでのチャンピオンズリーグを独占的に放送してきているので、Amazonの参入により2024- 25シーズン以降は権利が希薄化する。

報道によると、この新しい契約は両者合わせて年額18.2億ドルになると言う。これはBT Sportsが2020–2022シーズンからの3シーズンに支払っている14.5億ドルから比べると25%の上昇だ。配信サービスの参入によって、スポーツコンテンツの放送権料が高騰する例の1つである。

イギリスにおいては、Amazonの、現時点まではサッカーの取り組みは比較的小さなものであった。現時点で、放送権料は不明だが、英プレミアリーグの20試合を配信している。サッカーはこれだけで、ラグビーとテニスに焦点を当てて事業を行っている。

しかしヨーロッパの他の地域では、多くのサッカーの放送権を獲得して来た。ドイツとイタリアでは2021–2022年から3年間のUEFAチャンピオンズリーグの権利を有しているし、フランスでは毎週8試合のリーグアンの配信を行っている。今回のUEFAチャンピオンズリーグのイギリスでの放送権獲得をきっかけに、さらにサッカーを含むスポーツコンテンツを獲得に取り組む可能性が高い。

一方BT Sportsにとっては、Warner Bros. Discoveryとの合弁事業に合意して以降、はじめての大きな失点かもしれない。

巨大IT企業をバックに持つ配信サービスのスポーツコンテンツへの参入でスポーツの放送権の高騰が続いている。今回のUEFAチャンピオンズリーグのイギリスにおける放送権も、その一例と言うだけで、他のスポーツや他の地域を含めてこの傾向は今後も続くことが予想される。

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