日本のゲーム会社がヨーロッパのサッカーチームのユニホームスポンサーの権利を更新したと書いたばかりだが、どちらも胸スポンサーではなかった。今日のニュースは、パリ・サンジェルマンの胸スポンサーにカタール航空が契約したと言うことだ。報道によると、その価格は1シーズンあたり、6,000万ユーロから7,000万ユーロと言うことだ。高い方では100億円ということになる。この価格は、前のスポンサーのホテルグループのアコーと同じ程度だと言う。価格の上昇がなかったのは、現在の経済状況の中で値上げができなかったと説明されている。ただしこの価格には、パリ・サンジェルマンのパフォーマンスによって与えられるボーナスは含まれていないと言う。
今回の契約は、パリ・サンジェルマンが、カタール政府のカタール投資庁の子会社のカタール・スポーツ・インベストメントによって所有されており、同じ資本系列の国営カタール航空との間の契約と言うことになる。同じ資本の会社同士の契約のために、色々な想像ができる。前のスポンサーのアコーが撤退した後に、スポンサーが見つからなくてカタール航空に救済を求めたのか、それとも優先的にカタール航空を入れて値上げをしなかったのかは、はっきりしない。どちらだろうか?後者のような気がする。
2017年に楽天がバルセロナと契約をしたときに、1シーズン67億円+ボーナスと報道されていた。このパル・サンジェルマンの契約の高い方で100億円は、それに比べればかなり高い。このような契約は、付帯条件が多いので、単純に比べられないが、値上がりしたのだろうか。サッカーでは、バルセロナの方が、パル・サンジェルマンより価値が高そうだが、どうなのだろうか。
楽天との契約を終了した後で、バルセロナは、Spotifyと、付帯契約を含めて3年で350億円の契約をしている。これにはホームスタジアムのカンプ・ノウのネーミングライツも含まれており単純には比べられないが、1シーズン100億程度にも思われる。これが、ヨーロッパの名門クラブの相場ということなのだろうか。
カタール航空のロゴは、サッカーを見ていると見慣れたもので、楽天の前にはバルセロナの胸スポンサーだった。現在はFIFAパートナーであり、バイエルン・ミュンヘンの袖のスポンサーにもなっている。この辺の状況を見ていると、ヨーロッパのサッカーのスポンサーシップのマーケティングにおける人気もまだ高いと言うことがよくわかる。