OPPOが、中国企業としては初めてUEFAチャンピオンズリーグのグローバルパートナーになった。UEFAとの関係では、UEFA Euro2024のグローバルスポンサーにAliPayとVIVOが既になっているが、チャンピオンズリーグとしては初めてだ。
OPPOは、Expediaにかわり7社のグローバルスポンサーの1つとなった。2022- 2023シーズンと2023-2024シーズンの2シーズンはUEFAのチャンピオンズリーググローバルパートナーだ。OPPOの契約が2シーズンだけなのは、例外だ。通常はUEFAは、3シーズンまとめて契約を販売している。その前のサイクルの2018から2021年のシーズンのグローバルスポンサーであったExpediaを、入札でOPPOが勝ったが、パンデミックの影響でOPPOはスポンサーシップを開始できなかったという。このために、2シーズンの契約にして、より高いより金額を支払うことでUEFAの了承を取り付けたと言われている。すごい交渉力だ。普通はありえない。
それで、2021-2022シーズンについては、例外的な1年契約で、その前のスポンサーであったExpediaに通常より安い金額で売却されたらしい。それでも、その金額は報道に寄れば2,000万ユーロだ。
OPPOが残りの2年間に、どれだけ高い金額を払うのかわからないが、契約に厳格なUEFAがそのような譲歩をするとは、かなり高い金額をOPPOが約束しているものと思われる。
Expediaのほうも、ラッキーなことで契約期間が1年伸びて喜んでいるかもしれない。今後チャンピオンズリーグの試合を見るときには、OPPOのブランドが表示されるであろうし、OPPOの招いた顧客やファンがOPPOのスマートフォンを使って試合を撮影するOPPOtunityのイベントも見るかもしれない。
OPPOと言うブランドは、最近までよく知らなかった。調べてみると、中国ではスマートフォンで1位、世界でも5位のメーカーだ。日本進出は2018年だった。だから最近まで知らなかったのは当然だ。すでにドコモを除くキャリアもOPPOの製品を取り扱っており、コストパフォーマンスで評価が高いようだ。
ウィキペディアで見るとOPPOはもともとはAVのメーカーであった。だが、2008年に携帯電話製造に進出、その後スマホも発売して、今や世界5位のスマホメーカーである。OPPOに比べるともっと長く携帯電話の製造の経験と技術がある日本メーカーがどうしてOPPOのようにスマホで成功できなかったのか不思議だ。中国企業のように安く製造できなかったと言う言い訳は通用しない。現にAppleはアメリカで企画して製造は中国に委託している。日本の当時の携帯電話メーカーも同じことができたはずだが、なぜか一社も成功していない。このあたりに日本の経済停滞の理由がありそうだ。
昔は海外サッカーを見ると、ユニフォームや会場看板に日本メーカーの名前をたくさん見ることができたが、もはやそういう時代ではない。UEFAチャンピオンズリーグにはかろうじてプレイステーションが残っているが、それ以外は皆無だ。