春の散歩とapple

by Shogo

久しぶりの晴れの休日で予定も入っていなかった。プリントをしなければいけないのだが、天気の良い春の日に暗室でもなかろうと、昼食後にエルと長い散歩。カメラは持っていったが写真は少しだけ。

前日に蕾が膨らんでいた中学校の桜はあちらこちらに花が開いている。来週末が花見かもしれない。モクレンは満開か盛りを過ぎた感じだ。暖かくてコートも脱いでセーターだけで歩くのは気持ちがよい。写真を撮ったり何かをしないでも、ただ歩いているだけで楽しい感じがする。これが春って感じなのだろう。心がうきうきするというか訳も分からず軽くなる。

長い散歩から戻って、父のために買ったiPadの設定をする。新しいiPadのディスプレイは美しい。写真を取り込んで見たが、自分の写真でも美しく見える。このRetinaディスプレイと呼ばれる液晶ディスプレイはサムソンの供給だそうだ。世界最高の部品を使うAppleはかつては日本の製品を多く使っていたが、いまではそれが韓国製にとって代わられている。高精細が売りだったので、ずっとシャープ製 だと信じていた。それがサムソンと分かってがっかりした。そうこうするうちにシャープの外資導入のニュースだ。日本のモノ作りの先頭にいるシャープですら、この状況だ。

父がiPadを使えるかどうか疑問はあるが、普通のPCは無理そうでも、iPadなら何とかなりそうな気がする。GUIなどは同じなのだからどちらでも同じようなものだが、Appleの製品ならなんとかなりそうな気がする。だから、GoogleとMicrosoftの株価を合計したよりAppleの時価総額が上というのも分かる感じだ。

iPadの良いところは割り切りだ。無線だけで使うという潔さが良いが、その割り切りは随所に表れている。まずビューワーに徹していることが割り切り、余計な作業をすることを考えていない。余計な周辺機器のポートもなく無線とPCにつなげるだけ、PCとの接続ポートもAC兼用だ。 できることが限られているから心がときめく。不思議な感じだ。多分、本当に大事なことだけをできるから、余計な機能を削った割り切りが売りなのだろう。

そういえば、先日来、ときめき整理という言葉を聞く。ときめくかどうかでモノを捨てるか残すか決める整理術で、ときめかないモノを捨てると大幅に片付くということだ。PCにやったのがこれということもできる。

スティーブ・ジョブスは消費者調査を信じなかったそうだ。ユーザーは自分では自分のニーズを知らないというのが彼の信念だ。だからPCの機能をときめき整理したのが、iPadだ。インターネットとメールしかできないPCという調査をすれば評価は低いだろう。製品化するかどうかは、判断がつかないかもしれない。でも、調査にこだわらず、直感で作ってしまうのがAppleだ。しかも、その製品のデザインはこれまで誰も見たことなく美しかったりする。これが、株価の秘密だ。

iPadの設定は簡単に済んで、使いやすいようにメールアドレスやブックマークを登録して終わり、それから重要なタスクの、グループ展用のマットの注文に取り掛かった。印画紙の印画面の写真の大きさを測って、窓の大きさを決める。それからいくつかテストして、マットの中の窓の位置を決める。左右は対称の位置で良いのだが、上下は中心にすると下にさがっているように見える。目の錯覚だが、さがって見えないようにやや位置を上げるのだが、どれくらいが良いかいくつかテストした。

最終的に決めたのは、上から46%の位置。上過ぎず下がっても見えない。決めた内容を注文用紙に記入して、FAXしたらできないので、PDFにしてメールで送った。この間、2時間。かなりの労働量だ。

それから、娘にネット上のエイプリルフールのジョークなどをいくつか教えてもらって、Googleのドラクエの地図など見ているうちに夜になってしまった。読もうと思っていた本は結局読まずじまい。

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