大雨の新宿で金村修展

by Shogo

朝起きると雨上がりの感じでまだ曇っていたが、いつもよりゆっくり目に散歩に出かける時簡には日が差し始めた。雲は多いものの青空も見える。

昨日は約束の時間より少し早めに家を出て新宿に行った。20日で金村修展が終ってしまうからだ。土曜日は強い雨が降り続き、週末の暗い気持ちがますます暗くなる。特に二丁目を歩いているとさらに暗くなる。昼間なのに、夜明け前くらいの明るさと人通りだ。

暗い気持ちで着いたphotographers’ galleryはこの写真展が終了間際だからか、いつになく混んでいた。写真は日本の各地の写真が壁に一杯、びっしりとピンで留められていて、独特の濃密かつコントラストの低いトーンが壁一面から迫ってくるようだ。壁一面を見るために下がったり、どれかを見るために近づいたりを繰り返す。アジアの街の猥雑さと、私たちの時代のやるせなさが胸をうつ。自宅の近所の写真もあったが多くの街や都市で撮られている。どこも同じような貧しさと背中合わせの濃密さだ。どの写真にもチェーン店の看板が写し込まれている。それも計算されての写真なのだろう。

反対側のヨーロッパの大きなプリントは雑な感じで仕上げられており、わざとのような薬品のシミなどがかかっている。雑なプリントなのだが、その雑さがかえって写真の物性を際立たせている気もする。でも自分ではやらないだろう。というかやれない。

暗い気持ちは一杯のビールが消してくれる程度のもので、すぐに忘れてしまった。大雨は降り続いたが、帰りの時間にはかなり小降りになっていた。

今日はもう晴れになりそうで午後から少し出かけるのでちょうど良い。

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