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誰が言い出したのかは知らないが、レンズ焦点距離年齢説というのがある。50代なら50mmというやつだ。確かに、このところ35mmを使うことがなくなった。レンジファインダーなら35mmという思い込みにも似た感じで35mmばかり使っていたのが、いつの頃からか使えなくなってきた。
以前は一番好きなレンズは、Summilux 35mmの第1世代で、一時はこればかり使っていた。デジタルになっても同じで他のレンズは使わなかった。35mmということもあるが、Summilux 35mmの第1世代の写りに魅せられて飽きなかったということもある。有名な8枚玉とも呼ばれるSUMMICRON 35mm f2第1世代も手に入れたが余り使っていない。ともかくSummilux 35mmの第1世代一辺倒だった。それが、いつの頃から50mmばかり使うようになってしかも開放では滅多に使わないというようなスタイルになった。開放の写真を撮らないのに、ノクチルックス(NOCTILUX) 50mmf1.0を買ったのは50mmということと単なる好奇心だ。ただ使った後で、その写りに驚かされた。
作例の写真は朝早い時間だったので、、Summilux 50mmを開放で使っている。35mmに比べればキリリとした写りで好ましい。何よりノクチルックスを持って歩くことに比べれば軽快で散歩レンズにふさわしい。
手持ちのSummilux 50mmは第2世代だが、Summilux 50mmはASPHになるまでレンズ構成はほとんど変わっていないから、最初からこの写りを可能にしていたライカの設計力はやはりすごい。多分、今後もこれが一番よく使うレンズになるだろう。