182
最高気温は15度くらいまで上がるようになり、柳の緑も濃くなって春めいてきたものの朝晩はまだ寒く、夜歩いていると体が凍える。特にこの数日風が強いこともあり寒さが身に凍みた。
王府井小吃街にはいろいろな食べ物が売られている。北京の伝統的なスナックである各種小吃を始め、昨日の竜の落し子やサソリなど珍味もある。中国人もそれらの珍味をみんなが食べるわけではないようだ。知り合いには食べたこと無いという人も多い。中国語の先生は、味はほとんど無いが、健康にいいから食べる派だそうだ。
食べ物もさることながら、ここに来る楽しみは山のような雑貨のお土産物屋を冷やかすこと。それと昼間でなく、夜来ることが私には重要だ。昼間には白日の太陽に晒されて、この雰囲気がでなく、がらくたの並んだ横町にしかみえない。 また人通りもまばらで寂しい。夜の闇の魔法が、この王府井小吃街を魅力的な不思議な雰囲気をつくる。
観光客が中心だが、たくさんの人が食べたり飲んだり、買い物しているのを眺めているのも楽しい。それとほろ酔い加減で歩き回るとなお良いようなだ。と言っても酔った勢いで何かを買ったということはまだ無いのだが。北京を去る前にまたもう一度くらいは行って見たくなるだろう。
この項終わり