Car sharing USA編

by Shogo

車を持たない生き方

もう何年も車を所有して来て、最近、疑問なのは、車を持つことは得か損かという事。これは家の所有にも似ている。私の家は新宿から最初の地下鉄の駅のそばなので、最近は都心へ出かけるときはほとんど地下鉄だ。前は車で出かけたこともあるけれど駐車場を探したり、その代金を払ったりする手間やお金が、家からすぐ出かけられる便利さを上回ってしまった。最近はゴルフへ行くのも電車で行って酒を飲みながら帰ってくるほうが好きだし、あてもなくドライブに出かける若さもないので車をどうしようかと時々考える。

でも車も必要

とは言っても車がまったく必要ないかと聞かれると、必要で、大きな買い物やちょっとした郊外、車でないと行けない都内もある。これにゴルフの練習(年に1度くらいですが)などの荷物のある時。雨の日。成田へ家族全員で荷物を持って出かける時(これも年に1度ですが)。

レンタカー

駅前にレンタカーがあるのだが、この5分が歩けない、手間も面倒。年間に何十万円も払っても、一日に1万円近くも払うのが嫌だという経済感覚のなさ。これがレンタカーを使えない理由だから困ったものだ。それにタクシーだっていっぱい走っている。

Car sharing

アメリカに新しい車の使い方があると前から聞いていて、これを今回、ワシントンDCで何回か見かけた。一日単位でなく、1時間単位で借りられ、家の近くにあり、ネットで予約して手続きは要らない(会員になっていれば)。これなら使ってもいいかなと思う。

ZipcarとFlexcar

2つの会社がサービスをしているようで、どちらも見かけた。Zipcarの場合、25ドル払って会員になると、1時間9ドル、1日65ドル、あるいは25ドル払うのは同じだが月に50ドル以上使うことをコミットすると、1時間7.65ドルで1日55.25ドル。月に7時間以上使うか、1回1日借りればいい訳で、これにガソリン、保険、専用の駐車スペースがついている。これが日本にあれば会員になってもいいかなと思う。

Zipcarはボストンから始まって、Flexcarがシアトルからだという。どちらも良く分かる。ロスだと車しかありえない、ニューヨークは必要なく生活出来てしまう。どちらも程よい大きさと環境、新しいライフスタイルを受け入れられる人口の大きさがちょうど良かったのだろう。とは言っても今は全米に広まりつつあるようだ。

インターネットとモバイル・ネットワーク

この便利やと料金を実現しているのが、インターネットとモバイル・ネットワークだ。会員になってネットに接続して予約すると、一番近くの車が指定され、その車に会員データがモバイル・ネットワークを使って転送され、その会員だけが車のドアを開けて車を使用できるという。これなら面倒な手続きも要らずまるで自分の車のように使えばいいだけだ。



Zipcarのパーキング・スペース



Flexcar

ホンダ エレメント

日本ではあまり見かけないホンダ エレメントがどちらの会社でも採用されているのは偶然か、あるいはこれを使うような都会の若者の好みか、あるいはあまり売れなくて大安売りしたのか。NYのタクシーに旧型オデッセイが多いのは不良在庫を大安売りしたからと聞いたことがある。アメリカ・ホンダが開発したこの車は日本ではあまり見かけないが個人的には好きな車だ。どなたか日本でホンダ エレメントを使って同じサービスを始めてくれませんか。

車を持ち、運転することは楽しい。必要のあまりない時計に凝るみたいなことだ。私も車が好きだし、運転することも好きだ。でも最近その優先順位が下がったのだろう。車は単なる移動の手段だと考えればこれもひとつの選択だ。それを選ばない人も沢山いるはずだが、日本とかアメリカではこのシステムを選ぶ人が増えてきたような気がする。現に日本での車の販売数は下降気味だ。しかし、このシステムは、車所有欲の強い中国ではまだ受け入れられないだろう。車を所有する喜びは否定できない。日本もアメリカもその道を経てきたのだから。

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