日本のプロ野球では、ヤクルトの村上の令和初の三冠王が、ほぼ決まり、大きな話題となっている。2004年に、当時のダイエーの松中信彦が獲得して以来だから、18年ぶりとなる。
記録としては三冠王は10回誕生している。そのうち王2回、落合3回、バース2回と数回獲得選手がいるので、今まで7人しか達成した選手はいない。これは話題になるのは当然だ。
MLBでは、大谷選手の活躍が毎日のように報道されている。今期も調子よく、ピッチャーとしては15勝目を挙げている。ホームランは最近は出ておらず、今のところ34本にとどまっている。それでも、すごい記録だ。この人気者をエンジェルスも逃さないために、43億円を超える1年契約を結んでそれを引き止めた。個人的には、もう少し強いチームに移籍できれば、勝ち星が大きく増えると思う。エンジェルスでは彼が好投してもリリーフは良くなかったり、打線の援護がなかったりしてしまうケースが多い。
大谷の活躍が日本では大きく報じられるが、この数週間アメリカではヤンキースのアーロン・ジャッジの話題でもちきりだ。順調にホームラン記録を伸ばしてきて、現時点ではロジャー・マリスのアメリカンリーグのホームラン記録に並んでいる。シーズンの早くに言われていたように、MLB記録のバリー・ボンズの73本には遠く及ばないが、ベーブ・ルースのホームラン記録を1961年に破ったロジャー・マリスも伝説的な選手だから、この記録を超えるには大きな意味がある。そしてナショナルリーグでは何人もの選手が61本を既に超えているが、アメリカンリーグではアーロン・ジャッジが最初の選手となる。1961年の記録が61年ぶりに破られるかもしれないのだ。
あと7試合残されているヤンキースの残り試合のチケットは爆発的な人気となり、4月から8月までのチケット販売平均の倍以上が売れていると言う。そしてこの月曜日のレンジャースとの試合は、平日にもかかわらず既に売り切れだそうだ。
これはアメリカンリーグの62本の新記録達成を見たいと言うことと、もしこのホームランボールを手に入れれば、50万ドルの価値があると言われているためだ。
三冠王が確実視されている村上のホームラン数は55本。歴代2位の王と並んでいる。日本のホームラン王の記録は、ヤクルトのバレンティンの60本だ。さすがにこれには及場ない。だが、もう1本打てば、王を抜いて、村上選手が単独2位となる可能性がある。打率を下げることを恐れて欠場せずに、打席に立って、ぜひホームランを打ってもらいたいのだ。
MLBのホームランの記録が日本のプロ野球の記録よりずっと多いのは、もちろんホームランを打つ体力的な問題もある。しかし、もう一つの要因はMLBは1シーズン162試合で、日本のプロ野球の143試合よりも19試合も多いと言うことも関係している。
レギュラーシーズンももうすぐ終了。大谷を含めて、ジャッジ、村上には最後に記録を実現させてもらいたいものだ。