エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表したデータによる「世界で生活費が高い都市ベスト10」という記事を読んだ。この調査は、世界173都市の生計費を追跡し、200以上の日用品とサービスの価格を比較したものだそうだ。
発表された2021年のランキングは、以下の通り。
- テルアビブ
- パリ
- シンガポール
- チューリッヒ
- 香港
- ニューヨーク
- ジュネーブ
- コペンハーゲン
- ロサンゼルス
- 大阪
納得できるランキングだが、違和感があるのは、1位のテルアビブと10位の大阪だ。テルアビブは違和感というより、よく知らないからだ。大阪については、東京より本当に高いのかと思う。
テルアビブは、昨年の5位から上昇し、2021年の世界生活費報告で初めて1位になったそうだ。生活費が高そうなパリをシンガポールより上だ。EIUによると、テルアビブが首位になった主な要因は、イスラエルの通貨のシェケルの高騰と食料品や交通機関などの物価の上昇ということだ。それと、このエコノミストの調査は、米ドルをベースに換算されて集計されるようなので、対米ドルの換算率の変動の影響を受けるという要素があるのかもしれない。
イスラエルは、IT大国として、様々な技術の開発が行われて。国の経済も成功して、それに連れて生活費も高いのだろう。生活費が高いということは、それを払える経済力があるということで、繁栄のバロメーターでもある。バブルの時代には、東京が最も高い都市と言われたが、それはそれだけの経済力があったからだ。
大阪については、東京都違いがないように思うが、エコノミストの採点では、大阪の方が上ということだ。200品目の何が高いのだろうか。
それと、入っていなくて、違和感を感じるのが、ロンドン。2014年から2015年にかけて、合計で半年以上も滞在あしたが、物価が高いと感じた。ランチですら、安いところでも、日本円に換算すれば2000円くらいだったし、ファーストフードですら1000円は超えていた。印象としては、高いという感じだが、これもBrexit以来のポンド安の影響で、ランキングが低くなっているのかもしれない。
この、ランキングを見て、行ったことがないのが、テルアビブと香港だ。多分、これからも行かないだろう。