Save the 下北沢 #3

by Shogo

補助54号線とともにもう一つの下北の問題は「区画街路10号線」。現在は下北の街に車は入れないが、駅前にロータリーを作ってバスやタクシー、車が駅前まではいれるようになる。

駅はバスやタクシーへの乗り換えの利便は必要だが、単純にロータリーを作ってそこに広い道を作らなければいけないのだろうか。下北沢駅は地下化され地下から乗り換えの場所に向かう訳で、現在、茶沢通りにあるパス発着所などを整備してバス、タクシー、車のアクセスの場所にするだけで良いような気がする。地下から上がってくるわけで、アクセスのためのエスカレーターやエレベーターをそちらの方向に付けるだけで解決できそうだ。

計画でロータリーが予定されている現在の駅のある場所は街の中にぽっかりと空いた空き地になる。しかも5,300平方メートルという広大なものだ。このため、北口のそばの駅前市場は取り壊されてロータリーの一部になってしまう。あの市場を良く歩いているが下北の中心とも呼べる場所で、その雰囲気を形作るのに大きな力がある。先日も歩いていると、韓国のアイドルグループが写真撮影をしていた。(聞いたから分かったので、見ただけでは韓国のアイドルグループかどうかはわかりません)

確かに古いし火災の危険もあるので改築や立て直しは必要だろうが、観光資源として残す選択肢もあったような気がする。区なりが買い取って下北を象徴するような場所として雰囲気はのこしたまま再開発し、観光の目玉にする。そんな発想はなかったのだろうか。どこにでもあるロータリーでバスとタクシーがならんでいる広い空き地がある街は、別に下北でなくても、他にたくさんある。

先日、洋品店の店主と立ち話をしたが駅から遠い一角(市場の半分の広さがある)は今年中にすべて閉店だそうだ。来年が真ん中、再来年が駅に近い一角が立ち退きになる。つまり2012年の年末で市場は完全になくなる。その後は撤去と広場化なのだろう。

地下化される小田急線の跡地の再利用や駅周辺の再開発はもう少し、クリエイティビティのある計画で進めてほしいものだが、現実はステレオタイプのどこにでもある街を作ろうとしているだけのようだ。

雨の中、これから外出だが夜までに戻ってオランダ戦の応援予定。カメルーンに勝って期待が高まっているので今日の視聴率は2002年のロシア戦の66.1%を超えそうな予感。

この項続く

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