ダイアン・アバースの映画

by Shogo

「ダイアン・アバース」というタイトルの映画をテレビでやっていたので見た。ニコール・キッドマンがダイアン・アバースの役をやるような映画だから、完全なフィクションだったので途中から見るのをやめようかと思ったが、ながらでも最後まで見てしまった。

ダイアン・アバースがなぜ不具や奇形など普通でない人の写真を撮るようになったかということについての映画だった。もちろん、途中はすべてフィクションだが、そうしないとハリウッド映画にならないのだろう。

ダイアン・アバースは裕福な家庭に生まれ、写真家として活躍したが、50歳になる前に自殺している。最も有名な写真は双子の女の子の写真だ。双子は異常ではないが、見ているとだんだん不思議な感じがしてくる。キューブリックの「シャインニング」のホテルの廊下に出てくる双子の女の子はその写真から影響を 受けたものだ。

人を被写体に選ぶのは自分ではやらないが、写真としては魅力的で見ていて飽きないことが多い。写真は内面を写さないというが、明らかに写っていると感じることがある。それが、ダイアン・アバースの写真のように普通でない人が被写体の場合はなおさらだ。

普通のファッション写真を撮っていたダイアン・アバースが、普通でないことを写真に撮ろうとしたことと自殺したことは関係があるのか無いのか考えてみるが良く分からない。残された写真に写っている人たちを見ていると人間の不思議さについて思いが募る。そのような人物の写真を撮ることについては大変な努力があったと読んだことがあったが、映画の中でもヌーディスト村に行って自分もヌードで写真を撮ろうとする場面があるが(ヌードはボディダブルでニコール・キッドマンではない)同じような努力をしてあのような数々の不思議な人物の写真をを撮ったのだろう。

映画の中ではニコール・キッドマンが使うのはローライフレックスだが、実際のダイアン・アバースはマミヤCを使っていたと聞いた気がするが、一流雑誌のファッションカメラマンだったダイアン・アバースだからローライフレックスを使っていても不思議はないが、やはりマミヤCで映画も撮ってほしかったかな。

写真はテレビ画面を撮影。

 

 

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