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聖火がカザフスタンに向かって出発する日の朝は雨だった。雨が降ったのは数時間で出勤の時間には上がった。その後、晴れて天気は良くなったが、寒い一日だった。会社を早めに出て先日見られなかった天安門の国旗の降納式の見物に行った。日没の時間が遅くなっているので、今回は間に合った。時間は6時30分過ぎ。広場側にも天安門側にもすでに多くの人が待っていた。
朝は雨だったが午前から晴れたのできれいな夕焼けの日だ。
国旗が天安門広場の北の端にはためいている。日が暮れて交通量の多い長安街の交通がストップすると、 天安門から国旗護衛隊が静かに長安街を横断して、広場に向かう。
歓声もなければ音楽もなく、すごく静かななかで護衛隊は国旗に向かって進む。
この国旗護衛隊に入るためには様々な条件があるそうだ。なかでも身長をそろえる必要があるので、その身長と1cmも違えば入隊できないという。
音楽もなく静かに国旗が降りる。広場側の近くで見ているとそれなりの儀式が行われているのかもしれない。周りの人のほぼ全員がカメラを取り出して撮影を始める。私もだ。
長安街の交通がまたストップして、国旗警備隊は天安門に戻って来る。
結構寒い日で警備の警官も冬のコートではないが、ゴルフのレインウエアのようなものの上下を着て警備に当たっていた。私は薄いコートで立っていたのですごく寒かった。これの見物も一度でいいかなと思った次第。よその国の国旗だし。