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東四十条付近の竜爪槐(りゅうのつめえんじゅ)の並木はまだ芽吹いていない。マメ科で、日本では「しだれえんじゅ」とも呼ばれるこの木が緑になってツルのような枝を伸ばし始めるのは初夏の頃だった。
東四十条は地下鉄の駅の名前にもなっているが、かなり長い間、東の40条だと思っていた。しかし実際は東四の10条だった。東四という地名が少し西にあるので、その十番目の通りということだろう。故宮の反対側にも西四という地名もある。
不思議なのはビルの4階や14階、部屋番号の4を嫌って、その番号を飛ばして使っている北京人がこの地名を使い続けていることだ。日本と同じように「四」は「死」に音が似ているために、嫌われるそうだが、地名だけは「四」を使い続けている。
この辺りは二環路(第二環状高速道)沿いで、他の地域と同じように高いビルの建設が続いている。花壇の小さな木の緑がまぶしい。
街路樹にも花が咲き始めている。
二環路沿いには高いビルが立ち並ぶ。
バラも新芽がでて、4月の終わりには花も咲くだろう。