新型カメラはLeica M6 Classic

by Shogo

ライカが、新しいフィルムカメラを10月に新発売すると言う噂が流れていたが、これはLeica M6の限定的な再発売であった。まさに、オッカムの剃刀のようなシンプルな答えだった。

ライカは10月20日に、Leica M6の初期モデル、Leica M6 Classicを再発売するする。これは継続的なものではなく、500台程度の限定でと見込まれている。価格は4800ユーロで、現在注文生産のような形になっている現行のLeica MPよりも安い。

前面の赤い丸のバッチの中には、現行のLeicaではなく、古い時代のロゴのLeitzがデザインされているという。

ライカが新型のフィルムカメラを発売すると言うので驚いていた。だが、少し考えてみればフィルムカメラは既に何十年も前に基本的機能は全て完成させるれていたわけで、今更新しい機種が開発されるわけではない。だから、ライカのレンジファインダー・フィルム・カメラの完成形であったLeica M6の再発売は、今となっては最も自然な答えだ。

1954年に発売されたLeica M3から始まるライカのレンズファインダーは、1984年発売のLeica M6で完成形を見た。2002年にLeica M6の後継として発売されたLeica M7は電子シャッターを持つ電子式のカメラだった。Leica M6は露出計が組み込まれているが、基本的にマニュアルで写真を撮ること以外に何の機能もない。何の希望もない何何の希望もない。フィルムカメラの最終形と言ってよい。そのLeica M6の再発売は合理的だ。

ライカの伝統的なレンジファインダーで、それ以前の機種の欠点であったフィルム交換の際の手間を改良したモデルは、実用的なフィルムカメラだ。コレクションとして、Leica M3、 Leica M4、Leica M6(Leica M5は不恰好なので手放した)を持っているが、35ミリフィルムで撮影に出かける際に使うのはLeica M6だ。それは最も実用的だからだ。

フィルムがかなり高価になってしまった今、フィルムを使うのも勇気が必要な時代だ。しかしこの時代になってもフィルムカメラを発売してくれるライカは、やはりカメラ文化の改革者の気概を感じる。

35mmフィルムのサイズは、ライカサイズと言われている。あのアスペクト比を規定したカメラメーカーである。以来どれほどのあの形の写真が撮られてきたことか。

10月20日の発売は、Leica M6の再発売と言うことなので、前面の赤いバッチ以外に違いはな苦とも、やはり発売の際のの写真を早く見たいものだ。

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