中国のゼロコロナ政策はいつまで

by Shogo

中国のゼロコロナ政策の影響で、また国際スポーツ大会が延期になった。広州2023世界陸上リレー選手権は、2023年5月13日から14日にかけて開催予定だったが、この日程を2025年の4月から5月まで延期することが決定された。

この大会は2023ブダペスト世界陸上競技選手権大会のリレー競技の予選を兼ねていたため、世界陸上の予選のスケジュールにも影響が出ている。

パンデミックが始まって以来、多くのスポーツイベントが中止あるいは延期になっている。中国では、2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック大会と成都2022年世界卓球チーム選手権大会はバブル方式で開催された。しかし2023年南京世界陸上インドア選手権大会が2025年まで延期され、2022年杭州アジア競技大会、アジアパラ競技大会も延期になっている。

多くの国では、すでにパンデミック収束を前提とし、withコロナ政策への転換が図られている。そのような動きに遅れている日本でさえ、すでに多くの規制が緩和されている。

このところ、新幹線や飛行機に乗っても常に満員で、円安の影響か、多くの外国人観光客を見かける。アジア人の観光客を見かけても分かりづらいが、白人の観光客団体は目立つ。彼らは、マスクをせずに普通に歩いている。さすがに車内や機内ではマスクをしているが、外を歩いている時はマスクをしていない。これは当然のことで、必要ないからしていないだけだ。だが、多くの日本人はまだ屋外でもマスク姿だ。厚生省も屋外でのマスクは不要なことを呼びかけているが、日本人は屋内屋外にかかわらずマスクをしたままだ。不思議だ。

話を戻すと、中国のゼロコロナ政策の継続で、世界陸上リレーのような大会も延期になるだけではなく、経済的な影響も大きい。中国のGDPは大きく影響受けているが、世界経済にとっても世界の工場の中国の操業停止や縮小に伴い、サプライチェーンに大きな影響が出ている。日本も大きな打撃を受けている。

中国は、日本の最大の貿易相手国であり、原材料や部品などの輸入で、日本全体の輸入の25%を占めている。中国からの原材料や部品が輸入できないために、日本の製造業が大きな影響受けている。

日本は、特に中国への依存度が高いため、最近の円安の影響もあり、サプライチェーンの見直し進むだろう。だが、全てを急に変えられるわけではない。当面は、中国のゼロコロナ政策の影響を受け続ける。不景気やインフレに加えて、ゼロコロナ政策の影響を受け続けるわけだ。

いつまで中国のゼロコロナ政策が続くのかがわからない。今回の世界陸上リレーが2025年までに延期されたと言うことを考えると、少なくとも2023年中のどこかあるいは2024年のどこかまでは、ゼロコロナ政策を続ける見込みを中国政府が持っているのかもしれない。

円安は、製品輸出行う多くの企業にとって、大きなチャンスだ。今までのサプライチェーンを見直して、早急に脱中国のサプライチェーンを構築して、大きな収益を上げてもらいたいものだ。低迷する経済の立て直しのためには、まず企業に大きな収益を上げて、賃金で還元してもらいたい。そうでなければ、日本経済がますます縮んでゆく。

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