今回のコロナウィルスの感染症も同じだが、世の中にはよくわかっていないことが多すぎる。今日知ったのは、ココナッツオイルのこと。ココナツオイルはスーパーフードとして持て囃されていたので、この何年も毎日食べていた。ココナツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が消化吸収されやすく、ダイエットにも効果があり、HDLコレステロール、つまり善玉コレステロールを増やすと言うふうに言われてきた。
だから体に良いものだと思って、積極的に使ってきたのだ。しかし、どうもそうでもないらしい。ハーバードとシカゴの医学校の2人の博士によると、動脈を傷つけるかもしれないLDLコレステロール、つまり悪玉コレステロールを増やすと言うことがわかった。ハーバードのサック博士は、ココナツオイルには、健康に良い効果は何もないと言っている。確かにココナツオイルはHDLコレステロール、つまり善玉コレステロールを増やすようだが、これが心臓病などの病気に本当に有効かどうかはまだ確認されていないと言うことだ。
ココナツオイルを大量に食べる南太平洋の島の人たちは、今までは、心臓病などもなく健康にしていたと言うことも理由になっていた。しかし彼らの食事はたくさんの野菜などの食物繊維と魚を食べた上での、ココナツオイルであり、また運動量も圧倒的に多かった。しかし、欧米型の牛肉を中心としたような食品の摂取が増加した結果、心臓病などの病気が、その地域でも急増していると言う。
ココナツオイルが健康に良いとされてきたのは、主にマーケティングの結果であると同博士は言っている。悪意はないにせよ、単に無知だったということだ。あるいは今回の二人の博士の意見が間違っていることもある。
長い間、蜂蜜には糖分以外の何の成分もないと言われたので、避けてきたが、最近になって健康に良い成分もあると知って、また食べ始めた。
昔から健康にいと思っていたことが必ずしもそうでもないと言うことが多い。それに仮に健康に良いとしても、それを大量に食べることが健康につながるとは限らない。このような健康情報を過信せずに、バランスよく様々なものを食べるということが良いと言うことが、今回もよくわかった。ということで家にあるココナツオイルは早速捨ててしまおう。