今年は元日から地震大地震があり、2日には飛行機事故も起こった。どちらも自分の身に振りから変わるかもしれない災害だ。今日もまた飛行機に乗る。だから、災害の可能性はゼロではない。
しかし、いつの頃からか飛行機が落ちるかもしれないと言う恐怖はなくなった。それは統計的に行っても自動車に比べればはるかに安全なのに乗り物だからだと言い聞かせているからだ。毎日世界中で何万とフライトが運用されてされているが、事故はあまりない。重いものが飛ぶという恐怖心を理性で抑えている。
ニューヨークの9/11の後、多くの人が飛行機を避けて、自動車での旅行を選び、交通事故死が増えたということがあった。飛行機の事故は発生すると、死者の数の桁が変わるので大きく報道されることになるので、印象に強く残るが、実際は数が少ない。可能性としては交通事故の確率は、はるかに高い。
先日のアラスカ航空の壁が吹き飛ぶと言うような事故はあまりなく、ほとんどの事故は離着陸の際に起こると昔から言われている。昔に読んだ柳田邦夫の本の中に出てく「魔の11分」という言葉はよく覚えている。
今回の事故をきっかけとしてIATAのデータが公開されているのを見かけた。このデータは2005年から2023年までのすべての航空事故を分析したものである。このデータによれば、飛行機の事故の53%は着陸の際に起こっている。2位は離陸の際の8.5%で、3位は着陸の際に空港に近づくアプローチで8.3%。4位が離陸後の上昇の際の6.1% だ。5位は飛行機が巡航している際のアラスカ航空のような事故で4.7%に過ぎない。6位は飛行場の地上走行で3.2%、7位は離陸失敗の1.8%。
このデータを見ると、柳田邦夫の「魔の11分」に当てはまる。5位の巡航中の4.7%を除けば。ほとんど全てが離着陸だ。だが、これが果たして11分間かどうかはIATAのデータではよくわからない。着陸とアプローチを合わせると61.3%になるので、むしろ離陸と着陸の11分でなく着陸前の何分かが「魔の何分」と言えるのかもしれない
IATAの2022年のデーターでは2,770回のフライトがあり、事故は43件だ。事故率は、0.00015%だ。これらの事故で158人が死亡している。しかも、ほとんどの航空事故は、アフリカ南米中東で起こっており、北アジア、北米、ヨーロッパではあまり起こってないことも報告されている。
ということだから、今日のフライトも大丈夫であろうと思って乗ろう。