ニコンZ9が宇宙に

by Shogo

NASAが主導するアルテミス計画は、2024年に月の南極に着陸するアルテミス3から使用するカメラについてニコンを選んだことを、NASAとニコンが発表した。

このカメラはニコンZ9をベースにしたもので、今後開発が進められ最終的なHULC(ハンドヘルドユニバーサルルナカメラ)となるそうだ。おうぎょうな名前だが、要は宇宙飛行士が月で使うカメラだ。最終的には、Z9とニッコールレンズを使って、ほこりや極端な温度からカメラを守るための外装を施し、宇宙飛行士が厚い手袋をしたまま操作できるためのボタンが装備されるそうだ。また放射線によって引き起こされるかもしれない問題を抑えるために電気部品も変更されるらしい。これは、どのようなものかは分からないが、民生用より信頼性が高い半導体を使うということなのだろうか。

まだニコンのフィルムカメラ二台と赤外線カメラに改造したデジタルカメラを持っているが、最近はあまり使っていない。一時はレンズもカメラもかなりの数持っていたが、ボディで1番好きなF3とF100を除いて、ほとんどのカメラも売却してしまった。だから、ニコンのカメラにはあまり関心が無いのだが、Z9がよく売れている事は知っている。自分で使うこともないので触ったことがないのだが、使っている人から聞くと、使いやすく非常によく写るそうだ。

カメラは、日本の多くの産業が没落していく中で、まだ世界的な市場支配力を持っている数少ない分野だ。だから、当然のことながら、NASAが宇宙で使うと言うことになると、選ばれるのは当然かもしれない。しかし、宇宙で最初に使用されたカメラはニコンではなく、ハッセルブラッドだった。1962年のマーキュリー計画ではハッセルブラッド500Cが使用された。当然のことながら、この時代はまだフィルムのハッセルブラッドの時代だ。その後のアポロ計画やスペースシャトル計画でもハッセルブラッドが使用された。

1969年にニール・アームストロングとマイケル・コリンズが月面に降り立った時に使ったのは、ハッスルブラッドだった。当然のことながらフィルムカメラだ。コダックが特別に作った、薄いフィルムを使ったカメラで1つのマガジンで200枚も撮れたそうだ。レンズはZeiss Biogon 60mm f/5.6レンズだった。標準よりはやや広角よりのレンズと言うことになる。

ニコンの宇宙での使用は、アメリカとロシアによるシャトル・ミール計画のSTS-71の際に、ニコンF90sをベースにしたコダックのDCS460が使われた。この頃の前にアメリカでゴルフのトーナメントの仕事をしていた時に、メディアのカメラマンが、これと同タイプのコダックのデジタルカメラを使っていたのを見たのが本格的なデジタルカメラを見た最初だった。その後ニコンF5をベースとしたコダックのDCS660やDCS760が使われた。そして、名実共に、ニコンD2XSやD3Sに切り替えられている。

このように宇宙で使われてきたカメラはハッセルブラッドとニコンだ。だが、ハッセルブラッドは現在は中国企業傘下と言うことになり、堅牢性で定評のあるニコンがNASAに選ばれたということなのだろう。

アルテミス計画はNASAが中心となり、米国の民間宇宙開発会社、欧州宇宙機関(ESA)、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)、カナダ宇宙庁(CSA)、オーストラリア宇宙庁(英語版)(ASA)などの協力によってに、人類を月に滞在させ、最終的には人類を火星に送る計画となっている。

アルテメス計画では様々な国籍を持つ人が宇宙飛行士として選ばれることになっており、日本人宇宙飛行士も月面着陸に参加するようだ。

民間宇宙開発会社としては、NASAはイーロン・マスクのスペースXやジェフ・ベゾスのブルーオリジンとも契約をしている。

今回の月面で使用されるHULCにニコンのZ9が選ばれたことにより、1時は品不足と言われたZ9がまた品不足になるのだろうか。それだけ世界中で売れると良いな。

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