NVIDIAが次世代「Rubin」発表

by Shogo

アメリカあるいは世界の株式市場に大きな影響力を持つNVIDIAだが、もうすぐApple、Amazon、Alphabet、サウジアラムコを上回り、Microsoftを抜いて時価総額2位に浮上するという報道がされていた。名前だけ昔から知っていた企業でゲームの部品の会社くらいのイメージしかなかったが、今や名前を聞かない日はないほどの企業だ。

Nvidiaは、もともとデスクトップPC向けの画像処理半導体、グラフィックスカードの会社だった。同時並行的に画像を処理する技術がAI機能を強化するために使われるようになってゲームの部品メーカーからAi技術の中核会社になった。技術的なことはよくわからないが、不思議なことだ。ディープラーニングでAIが進化する際に、グラフィックスカードが大規模なニューラルネットワークの学習を高速化したのだそうだ。

そのNVIDIAのCEOのジェンスン・フアン氏は、台湾で開催されたCOMPUTEX 2024の基調講演において、同社の次世代AIプラットフォーム「Rubin」を2026年にリリースすると発表した。Rubinは、2025年にリリース予定の「Blackwell Ultra」チップに続く、NVIDIAのAIロードマップの中核をなすプラットフォームだそうだ。

フアンCEOによると、Rubinプラットフォームは次世代の高帯域幅メモリであるHBM4を採用し、今までにない性能を発揮するとのこと。また、新しいGPU、「Vera」と名付けられたArmベースの先進的なCPUなどの最先端ネットワーク技術も搭載される予定だそうだ。

また、AIチップを毎年アップグレードしていく計画を明らかにした。これまでの2年に1度のペースから、1年に1度のリリースサイクルへと移行することで、同社のAIシステムのパフォーマンス、効率性、機能を継続的に向上させていくとのこと。

フアン氏は、指数関数的に増大するデータ処理のニーズに対し、従来のコンピューティング手法では対応できなくなっていると指摘して、NVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティング技術によってのみ、コストを大幅に削減できると主張した。同社の技術により、コストを98%、消費エネルギーを97%削減できると述べている。たしかに、AIブームで、その電力消費量と環境への負荷が問題になっているので、NVIDIAとしても消費エネルギー削減は大きなテーマなのだろう。

NVIDIAは、AIブームの恩恵を最も受けている企業の1つであり、世界で最も価値あるチップメーカーへと成長を遂げた。Rubinの登場は、NVIDIAがAI分野における支配的な地位をさらに強化し、クラウドコンピューティング大手だけでなく、幅広い企業や政府機関にAIを普及させる契機となるのかもしれない。

NVIDIAのRubin AIプラットフォームの競合となるのは、現状ではAMDとIntelの2社しかない。どちらもデータセンター向けGPUやエッジAIソリューションを強化しており、NVIDIAの競合と言える。ただし現時点ではNVIDIAがAI半導体市場の70%以上のシェアを握っており、圧倒的な優位性を保っているために、強力な競合とも言えない。これは、生成AI開発企業は、NVIDIA半導体を前提にプログラムを書いているために簡単には変更できないという点から来ている。その意味で、Rubin登場でNVIDIAの天下は当面続くことになる。

You may also like

Leave a Comment

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

error: Content is protected !!