君たちは何をめざすのか 《ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたもの》

徳増浩司さんの最新作。招致から大会まで徳増さんにしか書けないラグビーワールドカップについての本です。大会に関わった人は忘れられないストーリーがありますが、徳増さんのそれは期間においても深さにおいても広がりにおいても圧倒的です。

徳増さんの17年間を知って初めて2019年大会の盛り上がりや感動は、徳増さんを始めとすると多くの人の努力の結果だと分かります。また、この本に出てくるラグビーを愛する人たちのエピソードのひとつひとつが徳増さんの温かい語り口から強く心に伝わります。

2019年大会は日本にとってもラグビーにとっても素晴らしい出来事でした。その残したものはこの本のエピソードが語る通り世界中に長く留まるはずです。徳増さんがこの本を書いてくれたおかげで多くの人が大会の本当の意味を知ってくれるでしょう。コロナ禍の不安な毎日の今、読むと勇気づけられます。あきらめない事と受け入れる事のラグビーの精神を徳増さんに教えられ、努力すれば「奇跡のようなことが起きる気がします」。読んだ後、爽やかな気分を感じられる本です。表紙のイラストも爽やかです。(Facebookより転記)