2024年11月18日、AI検索エンジンのPerplexity AIが画期的なショッピング機能を米国市場で発表した。この新機能は、単なる検索エンジンの枠を超え、検索とショッピングを根本から変える可能性がある。Perplexityは、他のAIサービスと違い、検索機能を持ち、Grok-2、ChatGPT-4oやClaudeなど使えて、独自のAI機能も持っているユニークなサービスだ。画像生成もDALL-E3も使える。検索機能が組み込まれ、アウトプットには出典も明記されているので、幻覚の問題も比較的に少ないので現時点では信頼できる良いサービスだ。
Perplexity AIは、このところ、いくつもに新基軸を打ち出してきた。今回は、ショッピング機能「Perplexity Shopping」を導入し話題になっている。この新機能は、ユーザーがチャットボットを通じて商品を調査し、そのまま購入できる機能を提供する。これは、AI技術の利用をさらに押し広げるものであり、Googleの検索エンジンやECプラットフォームへの挑戦とも言える。
機能するのかは分からないが、日本でもPurchase のタブができて、配送先やクレジットカードの登録が出来るようになっている。人柱に興味はないので、試してみるつもりはない。
Perplexity Shoppingが本格的に使われ始めると、多くの変化が起こるだろう。
ワンストップショッピング体験
ユーザーは、例えば「雨の日の登山に必要なアイテムを教えて」といった複雑なクエリを入力するだけで、AIが最適な商品のリストを提供。商品は視覚的なカード形式で表示され、それぞれに価格や説明、購入ボタンが付く。購入手続きはアプリ内で完結し、Perplexity Proプランのユーザーには送料無料の特典もあるそうだ。
Snap to Shop機能
写真をアップロードして関連商品の検索ができる機能で、Googleの画像検索と類似した仕組みだが、より詳細な検索体験を提供できるという。たとえば、特定のアイテムの名前が分からない場合でも、写真から関連商品を見つけることが可能。
Shopifyとの連携
PerplexityはShopifyと提携し、アメリカ国内の多くの販売者の商品情報を取得。これにより、特定の商品を迅速かつ的確にユーザーに提案。また、Perplexityの商用APIを小売業者向けに無料で提供し、商品データの統合や検索トレンドの分析を可能にする新しい「マーチャントプログラム」も開始。
Perplexity Shoppingは、単なる情報提供ツールから、実際に行動を支援するプラットフォームへの移行を目指しているそうだ。これがうまく機能して受け入れられれば、オンラインショッピングも大きく変わる。
消費者の利便性向上
ユーザーは多くのレビューを調べる必要がなく、信頼性の高い推奨商品を短時間で選べる。これにより、オンラインショッピングの体験が大幅に効率化。
収益化の新たな道
Perplexityのショッピング機能は、広告収益とは異なる収益モデルを提供し、EC市場での収益拡大が期待される。
競争環境の変化
他の大手AIサービス(Google GeminiやOpenAI)も同様の機能を追求すると予想され、LLM市場での競争がさらに激化するかも知れない。
一方で、Perplexity Shoppingには解決すべき課題もある。AIが提案する商品情報に誤り(いわゆる「幻覚」)が含まれる可能性があり、これがユーザーの信頼性に影響を与える懸念がある。それでも、Perplexity Shoppingは、AIを活用の新たな展開であることは間違いない。この進化は、検索エンジンとECプラットフォームの境界を曖昧にし、消費者の購買行動を根本から変えるかも知れない。