このところ、雨が多い。すでに東海までは梅雨入りしている。例年より20日以上も早いそうだ。雨で外に出られない上に、緊急事態宣言の延長が議論されている。すでに、各地の新規感染者数はピークアウトしているが、感染者数の急激な増加で医療体制が逼迫しているという理由のようだ。6月20日まで緊急事態宣言を続けて、変異種を含む新型コロナウイルスを押さえ込んだまま、オリンピックにという考えなのだろう。
出かけるところもないし、雨で近所の散歩すらままならないので、本を読んだりして過ごしている。元気が出ないので、なるべく元気のでる音楽が良い。Neil Youngもよく聴いている。その中で秀逸なのが、Pearl JamとNeil Youngが一緒に演奏しているRockin in the free worldだ。2011年のトロントのコンサートのものだ。
Rockin in the free worldのライブのビデオはいくつもYouTubeにあるが、これは面白い。Pearl Jam はもちろん素晴らしいし、地元トロント出身のNeil Youngが登場して、会場の雰囲気が最高潮になる。この会場にいることができていたら最高だったろう。
映像が素人っぽくてよくあるコンサートの勝手な録画かと思ったが、カメラの場所がたくさんあって編集されている。といっても公式ビデオの感じではないので、不思議に思ってコメントを見たら、YouTubeのいくつかの映像から編集したとのこと。音もPCで聞いている限りでは問題は感じない。最初の画面に元のビデオをあげた人の名前がクレジットされている。
この演奏自体すごく良いということもあるが、このTouTubeの映像も視点が動いてすごい臨場感だ。こういうものを見るとデジタルのすごさを感じる。会社が販売用にプロを雇って作ったのでなく、個人が勝手にビデオで違法に録画したものをネットから集めて編集すると、売り物よりすごいものが出来てしまう。
著作権とかビジネスとか道義的責任とかすべて忘れてしまうと、こんな素晴らしいミュージッククリップができてしまう。勝手な録画と編集でも、素晴らしい作品になっているので、Pearl JamとNeil Youngや著作権者もこれを消せとは言わないのだろう。10年間もYouTubeに残っていて700万回以上再生されている。これがデジタルとネットのすごさなのだ。これができた過程が、まるでGoogleかAppleの広告になりそうなビデオだ。