昨年、新型コロナウィルスの感染が始まった時は、空気感染はしないと言われた。しかしその後、エアロゾールと言う細かな唾液の粒子が空気中に舞って、それを吸って感染すると言われるようになった。空気感染とどのように違うのかよくわからない。結局同じようなことなのだと理解している。
このようなことから、換気については、どこでも注意が払われている。しかしながら、建物の構造上、窓がないなどの理由で換気が難しいケースも多い。そもそも、今までの建築では換気については特に考えられてこなかったから仕方ない。
アメリカでは空気質検知器や二酸化炭素検知器が売れているようだ。それは、エアロゾールが舞っていることを検知できれば1番良いが、それはできないので二酸化炭素の濃度を測って、それによって換気が足りなくて、感染のリスクが高まっていることを知ろうとするようだ。
学校などの公共施設に設置されている良いのだろうが、今のところ設備が間に合わないので、親が子供に持たせたりすることまで始まっているという。
空気質検知器や二酸化炭素検知器を検索してみると、日本でも様々な商品があり、安いものだと5000円程度からある。高いものだと何万円もするものもある。当然安いものはそれなりの性能しかないのかもしれない。
しかしエアロゾールで感染すると言うことであれば、レストラン等の人が集まるところでは、このような機器の設置を義務づけたらどうだろうか。二酸化炭素濃度を測定して換気の基準とするようなことをすれば良いと思う。
私の勤務する学校では、幸に、ほとんどの教室は窓があり、授業中も含めて換気が義務付けられている。これから始まる寒い季節にも、30分に1回程度の換気をすることになっているので、エアロゾールの滞留はないと思っている。実際、学生に感染者が発生しているが、学内の濃厚接触者も含めて、学内で感染した形跡は無い。さらに言うと、満員電車の中でも、あまり感染すると言う話を聞かない。マスクをして黙っていればエアロゾールが発生しないからかもしれない。しかし、レストランは食事をして、マスクを外して話すので別だ。
ワクチン接種が進み、感染者も減少している状況だから、大きな痛手を被っている飲食業のためにも一刻も早く通常の経済活動が再開されることを望む。その際に、第6波の予防策として、二酸化炭素濃度検知器により二酸化炭素濃度をモニターして、適切な換気を行うことを条件に、飲食業の通常営業を認めてはどうだろうか。機器の性能も問題はあるが、何十万円もするものではないので、レストランなどには義務付けても大きな負担ではない。
個人的にはキャンプ用の一酸化炭素濃度検知機を持っていて、海外旅行に行く時は持っていっている。通常のホテルなら必要ないかもしれないが、Airbnbで民泊をする際には、どのような構造の建物が分からないので、念のために使う。
水についての安全性は早くから問題になって、ミネラルウォーターを飲むことも含めて様々な対策を採られている。しかし空気については、PM2.5が問題や一酸化炭素中毒を除いて、空気の質に注意を払うと言うような事は、これまでは、誰もあまりしていなかったような気がする。でも、これからは、水も空気もタダではないということになる。