明日の新興国、明後日の新興国

by Shogo

ある企業の話を聞いたら、マーケティング戦略の立案のために新興マーケットを3つに分けているそうだ。新興国、明日の新興国、明後日の新興国だ。どの国がどこに入るか気になったが話がそこまで話が行かなかった。

どの企業も、先進国市場は飽和しているので、アジアの各国にかける期待が大きい。これは日系や外資に限らずどこの国の企業も同じだ。どこに行ってもアジアの国にどう対応するかという話になる。

今日の新興国はアジアではどこかと考えると、中国やインド、タイ、インドネシア、フィリピンやマレーシアといったあたりか。 明日の新興国になると、ミャンマーやバングラディシュ。明後日になるとネパールやスリランカ、ラオス、カンボジアなど多くの国が入ってくるだろうが、みんな国のサイズは小さい。市場の大きさで考えるのなら、インドネシア、パキスタン、バングラディシュは日本より大きな国なのでこれが優先順位が高く、ミャンマー、ネパール、スリランカ、ラオスあたりが明後日の対象国か。

今後の大きな市場は中国、インドは間違いないが、それ以外の新興国は明後日にかけて重要になってくる。特にインドネシアは2億4000万人、パキスタンは1億7000万人、バングラディシュは1億5000万人と巨大な国で、人口もさらに増加傾向にある。このあたりにどう対応するかが世界の企業の盛衰を決めるのは間違いない。

最終的には人口の多い国の国力が上がってくるので、もうすぐ、GDPの順位はインドと中国が上位にくると先日も予想さていた。日本も今後人口の減少は予想されるにしても、まだ人口9位の国だから少し減っても上位には残るはずだ。このあたりが日本の幸福な点で不幸な点だ。日本は人口でも世界で9位とかなり大きな国で、なおかつ教育水準や経済水準も世界のトップにあり日本と言う巨大な市場を相手にすれば大抵の企業は生きて行けたし、さらに同業が何社あっても多くが、競争はあるにせよ成り立つ市場の大きさがあった。

それが明後日の新興国まで考えなければいけないのは、勿論右肩上がりを考える企業の宿命もあるが、日本市場の今後の姿が不鮮明だからだ。人口は少し減っても経済的にも文化的にも安定した市場であり続けるか。個人的にも、そう願うが企業は保険をかけておかなければいけないから、新しい市場の対応を今から考えていかなければならない。

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