テレビを見たりインターネットを見ていると気がつくのはケイタイなどの広告が中国や韓国や台湾の企業ばかりだということだ。Appleは別にして、華為、三星、LG、htcが主なブランドだ。日系企業は撤退したり合弁になったりして、その広告は見かけなくなった。海外メーカーに押されて存在感はもはやない。
アメリカにいたころは日本経済の絶頂期で、Japan asNo.1ともてはやされた頃よりは、少し後だが、それでも日本型経営は短期的利益しか考えないアメリカ型より優れているとされていた。Sonyは勿論、今はないAkaiやSansuiでも有名ブランドだった。車は日本車が性能も品質も良く、銀行は資金量でトップクラス、NTTは時価総額が世界一だった。
それが20年もしないうちに今の状況だ。とっくの昔に日本を逃げ出した金融は勿論、P&Gとかのメーカーもアジアの本社はシンガポールに移転だし、日本の重要性は下がった。モーターショーも東京には出展しない企業が増えた。このまま、日本はアジアのかつての栄光の国として生きていくのか。
かつて自分は関係なくても、世界的に活躍する企業がたくさんあって、なんとなく誇らしかったが、これからは何もない国になるのか。
政治のことは語らないのだが、TPPに参加すれば輸出企業は活路を見出すのか?政治も経済もよくわからないので、この問題にもコメントできない。ただ、前にYouTubeで見た、現首相がTPP参加後に問題が発生したら、日本の憲法や国内法で対処すると答弁して、TPPなどの条約は憲法に優先すると指摘されて、しどろもどろになっていた。明らかに現首相はTPPは条約なので憲法に優先するということをご存じではないようだった。ということは誰かがあらゆる問題を検討して参加の可能性を考えているとは到底思えない。そんなことは関係なく自分の政治的な目的にTPPも利用されるだけなのだろう。
確かに利点がいっぱいあるのだが、それは基本的に日本の企業が強いということが前提だ。だから、弱いとメリットは少なそうだ。なので、基本的にはアメリカなどの国と経済的には地続きになるということは、現在の法制度や習慣がすべて覆されるということだ。海外に行って思うのは、日本は住みやすい国だということ。どの国に行っても、そう思う。もしかすると、そういうことも感じなくなって、昔の日本は住みやすかったなと思うのだろうか。
ディズニーがルーカスフィルムを買収したが、アメリカの現在の著作権法は通称ミッキーマウス法と呼ばれる。これは、ディズニーの著作権が死後50年で切れてしまうのを防ぐために、死後70年に延長をしばらく前に行ったからだ。どの国も自分に都合のよいように法律も変えてしまうものだが、TPPに参加したら国内法はTPPの規制を受けて自分には都合よくはならないだろう。勿論、メリットもあるからどっちが得かということをよく考えなければいけない。でも、すべても産業の状況や法律を知っているわけでないから答えを出しようがない。だから、政治家が官僚を使ってすべて状況を調査して結論を出
してほしいものだが、問題は官僚も政治家も信用できないところに、この国に問題がある。
TPPのことを考えいたら、ルーカスフィルムの買収に連想がおよんだのだが、 ディズニーはピクサーたマーベルなどの買収で事業を拡大してきている。これがTPPに参加して税制や著作権法が日米同じになったら、日本でもビジネス拡大のためにディズニーはジブリを買収するだろうか。多分すると思う。TPPに参加して車が海外で売りやすくなって、日本でコメが買いやすくなってとか考えていると、考えもしないことが起こってさあ大変とかになったりしないのか心配だ。その可能性を誰がどう検討しているのか、心配の種は尽きない。
連休中日は、朝の散歩は小雨だったが、午後には晴れた。今日も朝からよい天気で、長い散歩に出かけてきた。空気がきれいなので、美しい斜光があちこちで見られて写真を何枚か撮った。今日は夕方から出かけるのでそれまで休息予定。