結婚式に出席したばかりだからか今週になって結婚式の広告が気になった。
広告は、メッセージの内容や、登場人物、テーマなどが構成要素だ。メッセージが誰に対しているものなのかは、広告の大きな要素だ。 使う人=買う人にする広告、それから使う人とは別の買う人や決定権のある人にする広告がある。後者の例では、ランドセルを祖父母に広告することなどが代表だ。
広告に登場する人物は通常は使う人か購入に決定権のある人が普通だが、ちょっと違うこともある。その代表は、最近では女性向けの化粧品の広告キャラクターが韓国人の男優というのがある。これは、メッセージにリンクせず、単に人寄せパンダになっているだけだが、広告の一つのパターンであることは間違いがない。
今週見た広告が、上記のどのパターンになるのかよくわからず少し混乱した。その広告は、旅行の予約サービスのExpediaの動画の広告だった。テーマは、娘の同性婚の結婚式に出かける父親。テレビで見たわけではなく、アメリカの業界紙のサイトで動画が紹介されていたのだ。
キャンペーンのタイトルは何と訳すのだろう。「分かるように努力しよう。エクスペディアがお助けします」とでも訳すのだろうか。娘の同性結婚式に出席するために旅にでる父親の語りは、上で書いた広告のパターンのどれに当てはまるのだろうか。
やはり順当に使う人=買う人の一番オーソドックスな広告のパターンだろうか。シチュエーションはアメリカではやや数が多いとは言え、普通ではない。同性結婚式に出席するという数の少ない人のニーズにも応えると言っているのだろうか。
どんな人のニーズにも応えるこたえるサービスを行うことができるという例をあげて、旅という日常から非日常への離脱で、、Expediaのブランドイメージを作ることを意図しているのだろうか。
あるいは、オーソドックスな広告だが、アメリカでもまだ数が少ない事例で驚かせて、日本の化粧品の広告の韓国人の男優のような効果を期待しているのだろうか。確かに見慣れた結婚式とは違い、白いドレスの女性二人がほほ笑むのはインパクトがある。
涼しくなって朝の散歩も少し厚着になったし、連休明けの昨日から上着を着て出社した。