東京都写真美術館「鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト」

by Shogo

急ぎの仕事がないので休んで恵比寿に行く。電車か自転車か迷った末、帽子をかぶって日焼け止めを塗って自転車で家を出る。熱中症対策で途中でスポーツドリンクを買って飲みながら恵比寿へ。家でエアコンをかけないでいると暑いが、炎天下に自転車で汗をかいていると暑さはそうは感じない。

鬼海さんが浅草で撮っているポートレートは前に写真集を見ていて、好きな写真なのでどうしてもオリジナルを見たかった。ハッセルでスクエアに撮られたポートレートは、人物の圧倒的な存在感はもちろんすごいが、プリントも美しく見入ってしまった。

30年にわたって撮られているので同じ人物が何度か撮られている。展示されていた中で回数が多いのは、ある女性の9回。9枚のプリントがかけられていた。確か「衣装持ちの女」とかのタイトルだった。興味深いのは、4回写されている男性は、そのうち一回は女装だった。どの人も興味深く、写真はポートレートがすごいと思ってしまう。しかも、そのタイトルが説明になっていて面白い。これほどタイトルを熱心に読む写真も珍しい。

東京の街が撮られたシリーズは、これも持っている写真集でみていたがオリジナルは初めて。写真集で見たときからコントラストが低いと思っていたがオリジナルを見ても同じ印象。街はもう少しコントラストがほしいと感じた。

今回初めて知ったのは、鬼海さんが写真家になろうとしたきっかけは、ダイアン・アバースだったということ。だからポートレートにこだわっているのだと納得。確かに撮影対象の選択は ダイアン・アバースに通じるところがある。話がどうしてもカメラに行ってしまうが、ダイアン・アバースはマミヤのCシリーズを使っていたと思うが、どうして同じではなくハッセルになったのだろうか。機会があれば聞いてみたい。

その後、恵比寿から広尾、六本木とギャラリー廻り。暑いので休みながらゆっくり走る。他のギャラリーはこれといったものはなく、ジョン・レノンンの映画を見たほうが良かったかと後悔。時間が合わなかったから止めたのだが、9月中旬までまだ時間はあるから、そのうち行こう。

「鬼海弘雄写真展 東京ポートレイト」

東京都写真美術館 会 期: 2011年8月13日 ( 土 ) ~ 10月2日 ( 日 )

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