ワールドベースボールクラシックの第5回大会が、3月8日から始まった。すでに2試合が行われている。最初の試合で、キューバがオランダに負けると言う番狂わせがあった。第二試合では、パナマが台北に勝っている。日本の第一試合は、今日の7時から中国が対戦相手で東京ドームで行われる。
侍ジャパンには、日本を代表する野球選手が集まり、夢のようなチームとなっている。ダルビッシュや大谷も参加していることもあり、連日メディアでも大盛り上がりだ。強化試合・壮行試合も人気を集め、2017年から6年ぶりの開催となったワールドベースボールクラシックでの侍ジャパンの活躍に期待が高まる。
日本は、2006年の第一回大会と2009年の第二回大会で優勝しているが、2013年と2017年の過去2回の大会ではベスト4止まりだった。今回はダルビッシュや大谷を要して優勝と言う期待がかかる。
今回の第5回大会から参加チーム数が20チームとなりなり、会場もマイアミ、フェニックス、東京、台湾の台中と4カ所で開かれ、規模が過去最大の大会となる。2017年大会では総観客数100万人、一試合当たり24,000人の観客を集めた。今回はそれを超えることが予想されている。
侍ジャパンは、東京で行われるプールBに入っており、ここで2位以上で、同じく東京で行われる準々決勝に進む。台湾で試合が行われるプールAの上位2チームとの間で、準々決勝が戦われる。この4チームの上位2チームに入ると、いよいよ、フロリダのローンデポ・パークでの準決勝だ。そして、3月21日に同じくローンデポ・パークでの決勝を戦うことになる。
ローンデポ・パークは前回も決勝が行われた会場だが、前回はまだネーミングライツがついておらず、マーリンズ・パークだった。
コロナ禍の延期で6年ぶりとなった大会には特に日本やアメリカでは大きな注目が集まっており、すでに10カ国、52社のスポンサーがついているそうだ。すでに各会場ともチケットの売れ行きは良いと報道されている。
アメリカの野球は、人気の低迷から復活するために、今シーズンから様々な新しい取り組みが行われている。例えばピッチクロックのようにピッチャーやバッターに時間制限をかけて試合時間短縮を図ったり、守備のシフトを制限して、ヒットを出やすくするなどの新しいルールが導入されている。しかしこのMLBの新しいルールはWBCには適用されないようだ。
確かにそうだろう。いきなりアメリカの新しいルールを持ち出されても困る。でもとは言え、WBCに参加する各国の中心選手は、MLBの所属の選手であり、多くはその新しいルールをオープン戦などで経験済みだ。しかし急には無理だろう。あるいは、永久に適用されない可能性もある。次回の第6回大会は、2026年で、元のサイクルの1年遅れ。2029年の第7回大会で、元のサイクルに戻る。その頃には、導入される可能性もある。
とりあえず、日本はプールBのオーストラリア、中国、チェコ、韓国と戦って上位2チームに入り、台湾で試合が行われるプールAの台湾、キューバ、イタリア、パナマ、オランダの上位2チームと対戦して、アメリカで行われる準決勝、決勝まで進んでもらいたいものだ。