直島から奈良に移動。その移動は予想をはるかに超える混雑で、まさに旅の洗礼を受けることになった。
まず、直島から宇野港へのフェリー乗り場は、国内外からの旅行者でごった返していた。大きな荷物を抱え、列に並ぶ人々の熱気が感じられる。フェリーに乗り込むと、デッキは人で埋め尽くされ、座る場所を見つけるのにも一苦労だった。
直島は外国人観光客には人気のようで、海外からの観光客が多いそうだ。たまたまラッキーで乗れたタクシーの運転手によれば、近年ますます増えているそうだ。特に欧米からの観光客はタクシーを1日借り切って移動する人もいるそうだ、確かに我々がそうだったように町営バスやシャトルを乗り継いで移動するのは大変だ。
富裕な人向けにはベネッセハウスやろ霞など1泊10万円程度の宿泊施設も用意されており、同様のレベルのマンダリンも建設中という。タクシーの運転手が言うには、岡山駅まで迎えに行くようなケースもあり、中にはヘリコプターをチャーターして大阪・京都から来る外国人観光客もいるそうだ。富裕層の旅の目的地になっていることが窺われる。
ともかく移動が大変で、大きな荷物の友人を助けて移動する。宇野港からは電車を乗り継ぎ、岡山駅へ。ここからが、さらに大変。新幹線乗り場は、まるで年末の駅のような賑わい。急ぎの旅にしたくなかったので、ゆっくりして移動するために指定席券は事前に購入していなかった。だから、チケットを買うのにも一苦労。
へとへとになりながら、ようやく奈良駅に到着。ホテルにチェックインし、少し休憩した後、奈良の街を散策した。まずは、賑やかな三条通を東へ。お土産物屋さんや飲食店が軒を連ね、歩いているだけでも楽しい通りだ。まさに、観光地。鹿のモチーフのグッズや、美味しそうな奈良漬けの店を眺めながら、ゆっくりと春日大社を目指す。
三条通を抜けると、次第に緑が多くなり、落ち着いた雰囲気に包まれる。参道には灯籠が並び、その奥に見える春日大社の朱色の社殿が、ちょうど夕日に照らされて美しく輝いていた。
参拝客で賑わう境内を歩き、本殿にお参り。静かな空気が流れ、移動の疲れも少し癒されたような気がした。
直島でのアート体験から一転、奈良では歴史と自然に触れる。移動は大変だったが、それもまた旅の醍醐味。
奈良に来たのは、友人たちからの京都と言うリクエストに対して、喧騒の京都中心部を避けて、少なくとも京都の一部の木津川市の豊かな自然を散策するためだ。ちょうどこの季節は美しい時期でもあり、岩船寺と浄瑠璃寺周辺を歩くことになっている。