まだまだ続く、凱里の市場。市場というのは本当に見ていて飽きないものだ。この時も、ツアーから離れて一人であちこち写真を撮り続け、気がつくと集合時間を過ぎてしまい、ガイドから電話がかかってきて呼び戻された。
風景の写真ですら時間帯や天候、季節によってまったく違うものだが、市場はそれに人とモノが絡む。人は見ていて本当に飽きないし、モノの中でも食べ物は生活や文化を体現するものだから、何時間でも観察できる。しかも、この路上の市場は本当に広大で常設の店と露店が合わさって何百という数の店が出ていた。
市場の中では食事ができる場所や散髪までできていた。
昨夜は早く帰って来たのだがちょっと二日酔い。お世話になったクライアントの定年のお祝い会を少人数でやった。もう何十年の付き合いの会なので基本的にはインフォーマルの飲み会だ。 そこで聞いた話には耳を疑った。
話は警官の組織ぐるみの不正なのだが、交通警官の指示で右折を、右折信号が出る前に行ったら、そこに直進のバイクが突っ込んで事故が起こったという事件だ。問題は警察が組織ぐるみでその事実はないと隠ぺいし、問題の警官を秘匿しついには、その場にも居なかったといったり、指示はしていないと言い張ったということらしい。友人はこの事実を警視庁に訴えて、再調査を依頼し、最終的には地元の警察も誤りを認めたということなのだが、仲間をかばうのは分かるが、それで交通犯罪者に無実(かどうかは分からないが、なぜなら本人も認めているように、指示を受けたとはいえ注意の義務はあるので完全な無実とは言えないからだ)の人間してしまって良いものか。この間の数カ月にわたる取り調べとか、まったく話していない内容の調書に署名をしろと強要されたりという苦痛は耐えがたいものがあると想像できる。新しくは足利事件とか冤罪が絶えないのはそのような警察の問題があるのだろう。正義感の強い警官はきっといるはずだが、数が少ないのだろうか。