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延寿路は北京に来てすぐの頃に琉璃廠に行って、そこから前門まで歩こうとして通った道。その時はまだ免疫がなかったので、この雰囲気に恐れをなして足早に通り過ぎた。まだ本当に来てすぐで北京に慣れていなかった。
延寿路は、琉璃廠の東側の方の通りの外れ。琉璃廠を東に歩いて、突き当たりを左に曲がると、そこが延寿路。小さな商店がいくつもあり、周辺には古い胡同がたくさん並ぶ。北京の中でも下町の雰囲気が残る場所だ。
その後、北京の南の地区を歩き回るようになって、琉璃廠とは反対側の大柵欄のほうから歩いて来て、この通りに出て驚いたこともあった。今考えれば隣町だから当たり前だが。
この項続く