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国貿(ゴウ・マオ)はCBDと呼ばれるビジネス・エリアの中心で、たくさんの新しいビルの建設が進んでいる。最大の工事は、国際貿易センター第三ビルと呼ばれる330mのビルであるが、それ以外もこのエリアではたくさんの高層ビルが建築中だ。
このエリアは東京で言えば丸の内みたいなもので、ビルや複合施設に入っている店を除けば、路面店は少なく、夜は暗い。
ただし、裏通りに入ると工事現場の人の食事をする場所などがわずかに残っているが、これもだんだん取り壊される運命だろう。工事現場で働く人は、一般的に農民工と呼ばれる地方から働きに来た人で、月給は700とか800元程度ということだ。仮設の宿舎で生活して給料のほとんどを仕送りすると聞いている。それでも地方で仕事をするよりは割のいい仕事らしい。
あちこちに「調和のある社会の建設」というスローガンが掲げられている。どのような実効性のある政策が計画され実施されているかは、知らないが、都市と地方の落差はあまりにも大きい。北京に戸籍があれば、また違うようだが、北京の戸籍を取ることも難しい。たくさんお金を使えば何とかなるようだが、それもまたお金持ちにしか可能ではない。
この同じ通りに「小王府」とい外国人がよく行く 中華があり、そこに時々出かける。この写真も先日そこに行った時に撮ったものだ。特別おいしいとは思わないが、北京ダックなどもあり値段がそう高くないので外国人に人気があるようだ。
オフィス街なので、早い時間でも人通りが少なく、 寂しい感じの街だ。
表通りにはどこでもあるようなスタンドがあるが、夜になると人通りの途絶えるこの街で商売になるのだろうか。