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11月の終わり。北京は温度も朝晩には零下まで下がり、落ち葉の季節を迎える。
北京の街路樹は、楊樹と呼ばれるポプラ科の木とアカシアが多い。どちらもこの季節にはかなりの葉を落とす。毎日毎日、掃除する人を見かける。
それにしても、この楊樹という木は、春には柳絮と呼ばれる綿埃を大量にまき散らし、秋には大量の落ち葉をまき散らす。
北京はこの10年ほどで緑の多い街になったというが、この楊樹は早く育ち、夏には木陰を作る木として街路樹に選ばれたのだろうか。選択ミスということはないのだろうか。
それにしても昭和の初めに北京を訪れた芥川龍之介は、北京のことを街ではなく、森だと書いているそうだが、北京が緑が少ない街になったのはいつの時代なのだろうか。