31日夜、王府井を通りかかった時、多くの人がビルの液晶テレビを見ているのに気がついたので見てみると、ちょうど聖火の到着と天安門広場での歓送式のニュースをやっていた。こういうテレビを立ち止まって見る人は普通はいないから 聖火については関心が高いということだろう。
胡錦濤国家主席と聖火のニュースが別の液晶テレビでも流れていて、そちらもたくさんの人が立ち止まって見ていた。こんな光景は初めてだ。
昼間タクシーでやはり王府井の付近を通りかかった時も、聖火のためのイベントで長安街の交通が閉鎖されているようだった。リアルタイムかどうかは分からないが、ちょうどラジオでは、フージンタオ、・・・カイシ・・・などと聞こえていた。聖火リレーの開始を国家主席が宣言したようだ。開始は中国語でもカイシに良く似た音だから私にも分かる。一緒だった同僚に確認したところやはりそうだった。開始を宣言した胡錦濤国家主席の声の大きさにちょっとびっくりした。
31日は地下鉄も天安門広場のある天安門東駅は通過だし、写真のように徒歩でも通行止めで天安門付近への立ち入りは一切禁止だったようだ。チベット問題もあり、ギリシャでも抗議行動があったので北京で似たようなことが起これば面目丸つぶれになることを恐れての厳戒警備なのだろうが、オリンピックの趣旨と違うような気がする。天安門周辺の封鎖のために動因された警察官の数はきっとすごい人数だっただろう。一般市民は歓送式の行われている天安門の500mかそこらまでしか近づけないというのは他の国で考えれば異常な事態だ。
警備している警察は写真では分かり難いが3種類のユニフォームを着ていた。階級によって違うのか、違う種類の警察なのか良く分からない。緑っぽいカーキ色の武装警察は見かけなかった。
それにしても結構たくさんの人が集まっていた。聖火のイベントを知らずに単に天安門へ観光に来ただけの人かもしれない。あるいは本当に聖火を見たい人もいたかもしれない。
今後、聖火のチベットのラサ通過とかエベレスト登頂の際にどういうことが起こるのか注目しておくべきだろう。