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雨の日本から3時間半、飛行機に乗って北京に戻った。冬の間に数度、雪が降っただけで雨は無かったので今回の東京の雨は何か新鮮な感じがした。街が洗い流されてきれいになるようなそんな気がする。雨が少なく埃っぽい北京に戻ると、日本人は雨や水に感謝しなければと思う。中国の水不足による問題は大きく深刻なものがあるが、それとは別に心に与える効果もある。雨のせいで街がしっとりして心が落ち着くような、そんな効果もあるような気がする。私たち日本人の精神や美意識に雨が与えてきた影響は大きいのかもしれない。
と書いてから外を見たら北京も今日は久しぶりの雨。北京人の精神に今日は良い影響があるでしょう。
何人もに黄砂は大丈夫かと聞かれたが北京で黄砂がという感じがしない。昨日もガスで曇ったような空模様だが、黄砂とは違うと思う。昨年もそうだったが、黄砂は北京よりもっと南の方を通って日本まで届いているのではないのだろうか。
戻ってから夕方、食事の約束があって后海に出かけた。空港からの高速のそばの柳の木が若緑に色づいていたが后海も同じだった。柳の新芽のためにすっかり春めいて見える。
スケート場になっていて写真を撮った時のことを思うと別世界のようだ。
天気の良い日にはまたいい散歩コースになるだろう。
曇り空に緑がまぶしい。
暖かくなってせいか人通りも多く、道路に近い広場ではたくさんの人が思い思いの遊びに興じている。
こうして見るとここも下北もそうは変わらないことが良く分かる。
いつも行くレストランもいつもと同じで、久しぶりに会った友人も元気そうだった。東京ではめったに会わないが北京で会うのも旅人同士の気安さで楽しいものだ。