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黄龍は世界遺産に指定されているので環境保護のために、車が登れるような
道はない。九賽溝がバスで移動できるのとは違う。人が登る板張りの橋の
ような道が1本、登山口から頂上まで続いているだけだ。物を運びのも、ゴミを
下ろすのも人力に頼っている。見かけたこのような方が、大量の水などの飲料を
背負って登っている。超人的な体力と感心した。何せ、標高3000mを超える場所
である。普通なら歩くのもやっとだ。事実、沢山の人が酸素のボンベを持って
歩いているし、途中の無料の酸素が吸える休憩所も一杯だ。それも当り前だ。
富士山の山頂付近を歩いているのだから。
休憩用の杖
別の人が立ち止まっているのを見かけた。休憩中だ。その時には杖は、荷物を
支える台となっている。やっぱり4km以上も休憩なしであるくことなど誰にも
できないのだ。必要は発明の母というが、この杖の形の美しさに心ひかれた。